派手な大人と透明子供〔鬼滅の刃〕

137日目 ページ8

『お父さんは悪くないよっ……

あの女が全部悪いんだっ……お父さんを操って人を殺して…自分で手を下せない臆病者っ

お母さんがね、お父さんをよろしくっていつも言うんだよ……？』

「……氷花さんに、もう一度……会いたかったなぁ

なんで僕はあんなこと……っ

……A、自分勝手な事はわかっているんだ

もし、君が僕を許してくれるなら……っ君以外全部捨てるから……

もう一度、家族にならないか……？」

私は無意識に

勿論だよ……お父さん

そう口にしていた

「…………ありがとぅっ、ありがとう」

そう何度も口にして、涙を流し続けて私を抱きしめる

鬼なのに体が小さく、弱く見えた

ザクッ

『……！？』

回復したはずのお腹がまた開いて

左腕が消えていた

今の一瞬で何が……………………？

「……あは、どうしたの？Aちゃぁーん

おやおや、お腹に穴、空いちゃったねぇー

どう？感動の再開中にその相手の父親にお腹抉られる気分は……

あははははははっ！！！！！！

楽しいねぇー、面白いねぇー！！

Aちゃんが悪いんだよ？全部全部、この不幸の連鎖もぜーーーんぶ、



Aちゃんのせいだ


君が弱いからみーーんな死んじゃった

偽物の刃掲げてヒーローぶってるから

君のせいで

君のせいで君の大事な彼は死んじゃった……」

私の体には父親の腕が刺さり

左腕は切断されて踏みつけられて

上から私を見下ろす鬼の下には






両足が切断されて心臓に刀が刺さっている烈花が居た





「いいねぇ、その顔！！そそる……

あぁ……はやく食べちゃいたいなぁ……」

鬼の言葉を無視してお父さんの腕を切り、怪我も気にせずに烈花に近づく



『れ、っかぁ……起きて……ねぇ

起きて……烈花』


私は烈花の心臓に刺さる刀を抜いてすぐに止血をし、蘇生をする


「あらあらぁー！人工呼吸なんて素敵だねぇ……！

そんな事しても起きないのにっwww

アハハハッ、馬鹿みたいだね

Aちゃん」

『起きるよ……烈花は、起きるんだからっ！』


私は必死に人工呼吸を繰り返す

だって……心臓まだ鳴ってるもん

小さいけど……小さいけど鳴ってるもん

生きてるよ

烈花は生きてる

『お願いっ、戻ってきて……』

「………………ねぇ

なんでそんなにこの男に構うの？恋人じゃないならどうでもいいよね？？」

鬼が地面を足で鳴らすと下から太い氷の蔦のような物が飛び出してきて

烈花の体を貫いて宙に浮き

暖かい血が雨のように私に降り注いだ

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