派手な大人と透明子供〔鬼滅の刃〕

166日目 ページ38

『6時間目は私のクラスが美術だよね』

「そうだな、このままここに居るか？」

『5時間目は違うクラスでしょ？』

「準備室でなんかしてていいぞ、時々様子見に行くしな」

『そうなの？

まだ時間あるよねー、20分何する』

「学校探検でも行くか」

探検！私屋上と美術室と職員室と保健室と教室しか知らないから行きたいな

『行く！

あ、烈花に連絡するの忘れて……………………ひぇ』

「不在着信60件

lime89件……お前の兄ちゃん大丈夫か」

『大丈夫だと思う……』


烈花

Aごめん、気づかなかった
A美術室に居るから大丈夫だよ
A今から探検してくるね

烈花HR終わった瞬間消えるし……びっくりしたんすよ……
烈花無事なら良かったっす、6時間目は出るっすよね?

Aうん、出るよー!放課後は部活見学に行こうね

烈花りょーかいっす


ーーーーー
『よし、行こう宇髄先生！

って、なんで笑ってんの気持ち悪い』

宇髄先生が微笑んでる

怖い

「フード、被んなくても廊下出れるようになったんだな

感動したわ」

『……怖くない時は被らないの！』

「俺は怖ぇぞ、輩先生だからな」

『私より弱いから大丈夫』

「まぁ、それもそうだな

…………ゴリラ」

ボソッて言ったな

ゴリラって言ったな

『うるせ、筋肉だるま！』

「口調男野郎！」

『長髪の癖に！

この色男！』

「お前だって美人だろうが！！」

『えへ、ありがと』

「おう、俺が色男だってことはずっと前から知ってるっての」

いつの間にか褒めてた

変な争いだ

「宇髄せんせー！」

『っ……』

女の子達がわらわら集まってきた

天元の後ろに隠れてカーテンに包まる

怖いし……

「ん……？誰かいる……？」

「あー、こいつは……って、

ぶはっwwwお前なんつー隠れ方してんだよ

前世くノ一かなんかかwww！？」

前世で忍はお前だよ

喋れる訳もなく固まり続ける

カーテンに包まれながら

「大丈夫だから出てこい、」

カーテンを掴んでいた手を離して天元の服を掴む

ゆっくりと身をカーテンから出してすぐに顔を天元の身体で隠す

「お前はひっつき虫か、」

『…………違う』

「おら、前に立て」

天元が私の腕をぐいっと引っ張って女の子達の前に出る

『ぅ……あ、』

「可愛いー！

この子先生のインシタに乗ってた子だ！」

「あれじゃない！？天才兄妹のAちゃん！」

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