派手な大人と透明子供〔鬼滅の刃〕

162日目 ページ34

「俺はあんな派手好きなやつじゃない

……起きろ」

『………私寝言言ってた？』

「あぁ、本鈴あと少しで鳴るから急いで行け」

『うん………………ありがとう』

寝癖がついてるであろう髪をフードを被って隠す

ﾄﾞﾝｯ

誰かとぶつかった……

『っわ、ごめんなさい……』

「…………んだよ、邪魔くせぇな」

………………え……誰

「ごめんねっ、Aちゃんっ！！

兄貴！！謝れよ……女の子にぶつかったんだからさぁ！」

善逸の……お兄ちゃん？

「はぁ？てかなんだこのフード、陰キャかっての」

『っわ』

フードが無理やり外された

急いで寝癖を隠そうと頭をおさえたけど前髪が1束上がってしまう

『や、……見ないで』

か、顔をとりあえず隠そう

両手で顔を覆い指の間から善逸のお兄ちゃんを見る

顔………………赤い…………？

めちゃくちゃこっち見てくるじゃん

怖いよぉぉおっ！！

「Aちゃん、はいっフード被って」

善逸が髪をおさえてフードを被せてくれた

『ありがとう善逸、ごめんなさい……善逸のお兄ちゃん』

「獪岳だ」

『獪岳………………せん、ぱい？』

「…………」

無言になった……………………っ

様とかさんとかのが良かったかな

「……行くぞ、クソ」

「俺クソじゃないからねっ！？！？

ばいばいっ、Aちゃん」

『あ、うん

ばいばい』

獪岳先輩………………善逸と違ってちょっと怖いなぁ

よくわかんない

美術室に行こう……

…………いつ見ても凄いな

美術室って言えないよ

『……宇髄せんせー』

「あ？……Aか、好きにしてていいぞ」

私は天元の近くの椅子に座って天元が描いてる絵を見る

「つーか、候補沢山あったろ

なんで美術室選んだんだよ」

『……宇髄せんせーが居るから。』

「あんま大人をからかうんじゃねぇよ、」

『へへっ……

先生、昨日はごめんなさい……学校って嫌な思い出しかなくて

パニックになってて……』

手が止まって、物を置いてから私に近づいてくる天元

「…………」

無言のまま顔に手を置かないで貰えますか

なに考えてんのかさっぱりわかんない……

『っわ、』

なに、私今日フード3回も無理やり脱がされたよ

「ぶはっwwwwwwなんだ、その髪www！！

派手で良いなぁっ！！！ほらこっち向け」

カシャッ

『ちょっ、なに撮ってんですか！！

消してくださ____』

ガタッ

椅子から立ち上がった時に天元に足かけられて天元巻き込んで転んだ

私が天元を押し倒している状態になる

163日目→←161日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す