派手な大人と透明子供〔鬼滅の刃〕

160日目 ページ32

てことで次の日__

制服で登校……恥ずかしいなぁ

スカートなんていつぶりかな

「A？大丈夫か？」

『ねぇ……この歳まで手繋いで登校してるって恥ずかしいことかな』

「炭治郎の奴は禰豆子担いで登校してるし大丈夫っすよ」

『…………不思議な世界だね』

何時でも顔を隠せるように私は頼んで制服をパーカーにしてもらった

勿論烈花も一緒

てことで最初からフード被って登校してます

あの、転校生紹介とかあるのかな……嫌だな

炭治郎達と同じクラスにしてもらったけどさ……

………………はぁ

『嫌だなぁ』

「帰る？」

『それはもっと嫌』

「大丈夫っすよ、Aなら

ここはあの世界と違うっすけどね

ちゃんとまたAの居場所になるっすよ」

『それは……嬉しいかも』

「俺がついてるっすから、安心していいんすよ」

ぎゅっと烈花の手を握り直して教室に足を向ける

きっとHR中だ

フードを深く被って深呼吸をする

「花雲A、烈花、入ってこい」

ガラッ

ちょ……烈花……もう行くの！？

ねぇ……っ、

私は烈花の後ろに半分体を隠してフードを掴む

怖い

烈花はフードを外しているのに……っ

「花雲烈花、Aとは双子で俺が兄っす

途中からっすけど、よろしくお願いします！」

ざわざわとする教室……

「………………A」

『っ……

ぁ、えと』

烈花が引っ張って前に立たせて無理やりフードを外す

怖くて目が潤んできた

『花雲Aです……っ、花が好き……です

よろしくお願いします』

沈黙と共に烈花の後ろに隠れる

変だった？変だった？？？

私失敗しちゃった？？？

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「Aちゃぁーん！可愛いねぇぇー！」

「我妻っ！！！！！私語を慎め！！」

ボコッ

善逸が……殴られて、笑いが起きる

"美男美女じゃない？"

"Aちゃん可愛くない？"

"烈花君カッコよすぎ……"

"テレビでよく見る……

天才花雲兄妹"

そんな言葉が耳に入る

あぁ……………………怖いなぁ

今すぐ逃げ出したいなぁ………………

「お前らの席は1番後ろの窓側だ」

「はい」

烈花に手を引っ張られて席に座る

残りのHRの時間が酷く長く感じた



通う上での学校との約束は

制服はパーカー
授業に出なくてもテストは受ける
美術室、屋上は好きに使っていい
保健室登校でもいい
万が一いじめが起きたら学校をやめて良い
学校には病欠以外は毎日通う
文化祭に出場する




……………………変な約束、しちゃったなぁ

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