156日目 ページ28
私はフードを被って深呼吸して天元の名前を呼ぶ
『……………………天元』
「誰だぁ?俺の名前を派手に呼び捨てにしたやつは…………………………」
天元が私の事を見て固まる
……覚えていたの?天元っ…
「…………誰だ?この学園の生徒か?
もうHR始まってんぞ」
『………………っ』
「うわっ、泣くんじゃねぇよ
どうした?」
『……なんでっ、なんで覚えていないのっ』
私があげた指輪……付けてるのに
どうして覚えていないの
「………………覚えていないってどういう事だ?
どっかで会ったことあったか?」
『その指輪……なんでつけてるの……?』
私は天元の指を指した
「あ?家にあった、派手で綺麗だろ?
なんか付けてねぇといけねぇ気がしたんだよ」
『……っ』
記憶はないけど、意識はちゃんとあの時代を覚えているんだ
『……そう…ですか、て…………宇髄せんせー
私の勘違いでした……はは、明日から多分この学校の生徒になるんで
よろしくお願いします…』
「……あ?なに地味になってん…
……………………花雲…Aか……?」
テレビで知ったのかな
『………』
「兄妹揃って学校には行かないんじゃねぇのかよ」
『…………そのつもりでした…
私は行くところがあるので……
じゃあ……っ』
フードを被り直して廊下に出る
「……わ、Aちゃん」
「「……誰?」」
廊下にはぞろぞろと生徒達が集まっていた
皆こっちを見ている……怖い
見ないで……見ないでよ
『っ…………ご、ごめんな「何やってんだ。見せもんじゃねぇよ」
……せん、せ』
天元が私の顔を隠すように引っ張って生徒達から離してくれる
「今日の授業は自習だ、適当にやってろ
地味な物作ったら許さねぇからな!!
……信号機3人暇なら来い」
天元がそのまま私の事を抱きしめるように美術準備室へと連れていく
ソファーとベッド、冷蔵庫やポットなどここで生活しているようなものと
美術の物や爆弾…………が置いてあった
「お前見学だろ?親とかどうした?」
『…………っ、お母さんとお父さんと烈花は先に行っちゃって……』
「………………A?」
「Aって誰だ?知り合いか?権八郎」
……………………え
シャツを全開の女の子の顔が乗ってるやつと
校則破ってピアスしてる額に傷があるやつ……
『伊之助……………………た、炭治郎…………っ』
「Aっ……テレビ見た時は驚いたぞ……」
「権八郎!!!俺だってテレビに出たぜ!!」
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鬼の子(プロフ) - ハル時々はるるさん» コメントありがとうございますー!!最近こっちのシリーズ更新出来なくて申し訳ない……、読者の方々に感情が伝わってくれる事が1番嬉しいです……!!ありがとうございます! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 764cc1638e (このIDを非表示/違反報告)
ハル時々はるる(プロフ) - やっぱ鬼の子さんの作品好きです!そして、夜見てて号泣しましたよw死ぬとこ…あ、また泣きそ (2020年1月11日 0時) (レス) id: 1867b93bcb (このIDを非表示/違反報告)
鬼の子(プロフ) - さん» わーわー!全然大丈夫ですよー、考えてくれることはとても嬉しいですしね……!これからも楽しく読んで貰えたら嬉しいです、よろしくお願いしますね (2019年12月29日 22時) (レス) id: 764cc1638e (このIDを非表示/違反報告)
- 私こそ気を遣わせてしまったような……お騒がせしてすみません…… (2019年12月29日 22時) (レス) id: b8651e6ca0 (このIDを非表示/違反報告)
鬼の子(プロフ) - 禰豆美さん» いえいえ!大丈夫ですよー! (2019年12月29日 22時) (レス) id: 764cc1638e (このIDを非表示/違反報告)
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