派手な柱の本命継子〔鬼滅の刃〕

81日目 ページ44

「ただし絶対俺に逆らうなよお前ら」

「キャアッ」

アオイのお尻を叩く天元

もう怒りました

『天元なんて大嫌い！！！！！

迎えに来てくれないし！何回か帰っても居ないし！
鴉飛ばしてって言ったのに飛ばしてくれないし…………

私……天元の継子なのに、』

「……地味に泣くな。少し黙っとけ、俺も今派手に暴れそうだからよ」

天元が私に手を回して抱きしめながら頭を撫でてくれる

天元から怒りの匂いと共に悲しい匂いがする

何かあったの？

なんで教えてくれないの？

そんな気持ちを押し殺して私は天元にしがみついた

天元は私をそのまま背負って歩き出した

後ろから炭治郎達が着いてくる音がする

私は久しぶりの天元の温かさに涙が出そうになるけど、我慢してただしがみつく

「……力強ぇよ」

『だって天元またどっか行く』

「もう行かねぇよ、置いてってすまねぇな」

『私優しいから許してあげる』

天元も訳があったんだよ、仕方ないね

後ろにいる善逸から怯えた匂いがする

大丈夫かな……

「で？

どこ行くんだオッさん」

天元はオッさんじゃないから……

「日本一、色と欲に塗れたド派手な場所」

「？」

「？」

『？』

「……！」

どこ？

「鬼の棲む"遊郭"だよ」

『ゆうかく？』

「……後から話してやる

そして……」

天元が息を吸って話し始める

「いいか？俺は神だ！お前らは塵だ！

まず最初にそれをしっかりと頭に叩き込め！！ねじ込め！！

俺が犬になれと言ったら犬になり

猿になれと言ったら猿になれ！！

猫背で揉み手をしながら俺の機嫌を常に伺い

全身全霊でへつらうのだ！

そしてもう一度言う

俺は神だ！！」

何度聞いても頭大丈夫ですかとしか言えないけれど、

天元は本当に私の神だ

『久しぶりに聞いた……なんか進化してるね』

「派手でいいだろ？」

『うん』

善逸がものすごくこっちを見てくる

……うん、その気持ちわかるよ

炭治郎が手を挙げて話し始める

「具体的には何を司る神ですか？」

「いい質問だお前は見込みがある」

アホな質問だろ、見込み0だろ……w

「派手を司る神……祭りの神だ！！」

なんか恥ずかしくなってきた

「俺は山の王だ

よろしくな祭りの神」

「何言ってんだお前……

気持ち悪いやつだな」

天元が伊之助の発言に引き始める

『ぇ……』

伊之助と天元同じ感じなのに、天元引いちゃうんだ……あらぁ

伊之助は怒ってるけど天元はずっとキモイしか言ってない

伊之助が可愛く見えてきたよ

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