派手な柱の本命継子〔鬼滅の刃〕

77日目 ページ40

炭治郎は毎日しのぶちゃんに怒られてる

そして昨日は炭治郎居なくなって、鋼鐵塚さんに刀のことでキレられてたし

変わらないなぁ

私は今日、煉獄さんのお家に行ってくる

お父様は……千寿郎君は……

そんなことを考えながら歩く速度を速める

門をゆっくり潜る

「誰だ！勝手に家の門を潜るな！！！！

って……」

「Aさん！」

…………え？

千寿郎が木刀を握ってて

お父様が教えてる……？




『ど、どわ、へ？

どうしたんですか！？』


「父上が久しぶりに稽古をつけてくれたんです！」

「……竈門炭治郎って餓鬼は知ってるか？」

『は、はい！』

「そいつに侘びといてくれないか……？」

詫び！？

炭治郎が何をしたの！？

昨日か！？まさか昨日か！？

『……と、ととと、と、とりあえず落ち着いてお菓子でも、食べましょほ！？？？』

「Aさんが落ち着きましょう？」

『……ごめんね千寿郎君

頼りない姉で……』

「えっえ！そういうつもりじゃ……

良い姉上と思っていますよ？」

「俺の子じゃねぇけどな」

『酷い！私このお家の子になるって一番最初に来た時に決めてたのに！』

お父様も実の娘のようだって言ってくれたくせに

それから他愛ない話をして、

昨日起きたことを笑って話してくれた

「千寿郎は……杏寿郎に似てるな」

「それ以前に父上に似てるんですよ」

『…………そうだ』

「どうした？」

『今から真剣な話をさせて欲しい……

そして皆に私は真正面から向き合って行きたい

だから、その、聞いてくれますか？』

私は自分の事について話そうと思う

「もちろんです！」

「あぁ。」

ゆっくり息を整えて、顔を袖で隠す

鬼化してから袖を退けて見せるつもりだ

『驚いても、笑ってでも、怒っても良いので聞いて』

袖を退けて見せると、2人とも驚いた顔をしていた

少し顔をしかめるお父様に困惑する千寿郎君

『私……鬼なんです

というか、鬼殺隊だった母と鬼の……父のハーフなんです




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と、いう訳でして

人を食うことは勿論したことがありません

鬼殺隊の為に、お館様のために、私は全力で鬼を殺すことが出来ます……


本当の私を見ても……次に笑って私を迎えてくれますか……？』

少し手が震えたけどやっぱり暖かい匂いと共に撫でてくれて抱きしめてくれて


私のために泣いてくれた


鬼殺隊は……

ここは私の拠り所だ

私が在るべき場所

受け止めてくれる、そんな場所

大好きだ

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