派手な柱の本命継子〔鬼滅の刃〕

54日目 ページ15

「俺が来るまで、よく耐えた」

『炭治郎！！』

義勇と同じタイミングで炭治郎の元へ着く

私は炭治郎と禰豆子を木陰に運んで応急処置をする

『頑張ったね、頑張ったね

後は任せて』

義勇が呼吸を使って血鬼術を防ぐ

私は後ろから近づいて

義勇と同じタイミングで逆の方から刃を入れる

悲しい匂い
冷たくなった暖かい匂い

あぁ、この子は……

『もう、鬼になんかならないで

優しく生きて』

炭治郎と一緒に鬼の背中に手を当てる

「人を食った鬼に……情けをかけるな

子供の姿をしていても関係ない、何十年と生きている

醜い化け物だ」

「殺された人達の無念を晴らすため
これ以上被害を出さないため
勿論俺は容赦なく鬼の首に刃をふるいます

……だけど、鬼であることに苦しみ
自らの行いを悔いている者を踏みつけにはしない……

鬼は人間だったんだから
俺と同じ、人間だったんだから

足を退けて下さい！」

今は炭治郎に同感

鬼は虚しい生き物なんだよ……

義勇

『義勇、足を退け…………っ、炭治郎、立て』

しのぶちゃんだ、

何も分かっていない炭治郎

義勇も気づいたようだ

私はしゃがみこんで炭治郎と禰豆子を守る

義勇の刃としのぶちゃんの刃が重なる

「あら？どうして邪魔をするんです？冨岡さん、

鬼とは仲良く出来ないって言ってたくせに…何なんでしょうか

そんなだから皆に嫌われるんですよ

Aもです、なんで鬼の味方をするんですか？

さぁ2人とも退いて下さいね」

「俺は……」

義勇が口を開いた

「俺は、嫌われてない」

『……！』

「まぁ………

すみません、嫌われてる自覚が無かったんですね

余計なことを言ってしまって申し訳ないです……」

『……！？』

「坊や」

「はいっ！」

炭治郎を守らなきゃ、炭治郎を……守らなきゃ

「坊やが庇っているのは鬼ですよ、危ないから離れてください」

「ちっ、違います！いや、違わないけど……

あのっ、妹なんです！俺の妹で……それで！」

「まぁ……そうなのですか……可哀想に……

なら、苦しまないように優しい毒で殺してあげましょうね」

はやく炭治郎と禰豆子を逃がさなきゃ

『炭治郎、禰豆子、動けるか？』

「動けなくても根性で動け

妹を連れて逃げろ」

「A……冨岡さん……すみません、ありがとうございます！！」

『私が着いていく、ありがとう義勇！

私は義勇が大好きだよ！

しのぶちゃんっ、ごめんなさい！！』

対立違反だ…どうしようどうしよう

天元、助けて…!

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