第４話 ページ6
オズ・ベザリウスはネクタイを結びながら着替えるための仕切りから出てきた
シャロンの体を私に預けたブレイクはオズ・ベザリウスに声をかけた
ブレイク「イヤイヤ良くお似合いですヨォ」
オズ「ド、ドーモ・・・」
貼り付けたような笑みを浮かべながら話すブレイクに少し引き気味のオズ・ベザリウス
ブレイク「あの正装よりも君のイメージにピッタリだなぁ
・・・いかにも無能そうで♡」
『いかにも無能そうで』を強調したブレイク
人を馬鹿にするのもほどほどにして欲しい・・・切実に
ほらオズ・べザリウスが苛立っているのがここからでも分かる
ブレイク「オヤ、そういえばまだ自己紹介していませんでしいたねェ」
そう言うとブレイクは自己紹介を始めた
そろそろシャロンを起こしたほうがいいか・・・
そう思いシャロンの肩を軽く揺する
A「シャロン、起きて」
シャロン「ぅ・・・うん・・・」
うっすら目を開けたことを確認し
コートを翻しながら跪くブレイクを横目にギルバートの近くに行く
ギルバート「どうした？」
小声で訪ねてくる
少し気まずくなり目線を斜め下に落とし、口を少し尖らせながら言う
A「・・・私はどうも彼のことが苦手なようだ」
口を開け呆然としているギルバートに少し苛立ち、彼のお腹に拳をぶつける。
A「……」
何も反応しない彼は流石と言うべきか、日頃から鍛えてるのだろう。
完全に下を向いてしまった私は知らない
ギルバートが微笑みを浮かべ温かい目をしながら私を見いている事に
そしてオズ・べザリウスの様子がおかしくなっていることに
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作者名：柚茶 | 作成日時：2015年7月10日 15時
