第３話 ページ5
オズ・ベザリウスの声が聞こえた瞬間、私達の間に静寂が訪れる
ギルバートは袖を引かれ、驚いたのか目を開き、オズ・べザリウスの顔を凝視している
しばしギルバートとオズ・ベザリウスは見つめ合う
ギル「ブレイク、目を覚ましたぞ」
オズ・ベザリウスにかけていた自分のジャケットを取りながら素っ気なく言った
ブレイク「いや〜それは良かったですネェ」
シャロンを挟んで隣にいるブレイクはケタケタ笑いながら言った
何が面白いのか分からないが
多分ギルバートの態度の変わりようが面白いのだろう
ギルバートはいつの間にか私が座っている隣に立っていた
ブレイク「やあ、オズ君オハヨーゴザイマス★」
無駄にキラキラして胡散臭い笑みを浮かべているのは気のせいだろうか・・・
オズ・ベザリウスは上体を起し、
オズ「・・・おはヨウ・・・？」
起きたばっかりの彼はまだ意識がはっきりしていないのか
虚ろな目をしていた
ブレイク「ここは・・・レインズワース家の屋敷の１つです」
そんな彼に説明を始めるブレイク
ブレイク「君が出てきた所に我々が居合わせたのでそのまま保護してあげたんですヨ〜」
クスッと笑いながらブレイクは続ける
ブレイク「まだ、寝ボケているのかい？」
ブレイク「オカエリナサイ。ここは君のいた世界ですよ」
ブレイクの言葉を聞いたオズ・ベザリウスは目を輝かせた。
・・・輝かせるのはいいのだが・・・
A「・・・少しいいか？」
そう声をかけると一斉に私に視線が集まる
私はオズ・ベザリウスを見ないように顔を背ける
A「そろそろ・・・服を着てもらっていいか？その、その目のやり場に困る」
そう彼は手当されそのまま寝かされていたのだからもちろん上半身裸
いくら同い年くらいだからとはいえ、男性の肌を見るのには抵抗がある
私がそう告げると彼は素早く腕でじぶんの体を隠した
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作者名：柚茶 | 作成日時：2015年7月10日 15時
