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第１話 ページ3
陽も沈みオレンジ色の光が部屋に差し込む
その光を浴びながら窓際に置かれている椅子に座り読書を楽しむ
ここはレインズワース家の屋敷のひとつ
その屋敷の主は従者とナイトレイ家の者と一緒にある場所に出かけているが
私も誘われたのだが疲れるという理由で断った
ペラリペラリと本をめくる音が静寂なこの部屋に響く
彼女たちが出かけてから何時間経っただろうか
部屋にあった本はすべて読み終わってしまったし、読書家の私でもさすがに飽きた
ページをめくっていた手を休め一息つく
ふと窓の外を眺める
その行為に意味はなく、ただ呆然と
また本でも読もうかと思い、手元にある本に目を向けると
外から微かだが複数の人の声がすることに気がついた
もしかして帰ってきた・・・？
彼女たちが帰って来たという興奮と"彼"に会える喜びが溢れ思わず頬が緩む
いてもたってもいられず手に持っていた本を椅子に置き、部屋を飛び出した
廊下を走るなとナイトレイ家の者＿＿＿ギルバートに怒られそうだがまあいい
今は早く彼女たちに会いたい
おそらく彼女たちがいる部屋の前に着く
息を整えている暇なく乱暴に扉を開ける
そこにはソファーに寝かしている金髪の少年を手当しているギルバートと
そのギルバートの様子を向かい側のソファーに座って見ているこの屋敷の主＿＿シャロンとその従者＿＿ブレイクがいた
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作者名：柚茶 | 作成日時：2015年7月10日 15時
