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プロローグ ページ1
むかしむかしあるところに
じったいをもたない''物''がいました
それはどういういろをしていてかたちをしているのかわかりませんでした
ひとびとににんしきされないそれはいつもひとりぼっちでした
いつものようにこちらのせかいにきてひとびとをかんさつしていると
ひとりの少女がこえをかけてきました
「あなたもひとりなの？」と
少女はあちらのせかいにかんよできるにんげんだったのです
そのためひとびとからきらわれいつもひとりぼっちでした
おなじひとりぼっちどうしがなかよくなるのにはじかんがかかりませんでした
あるとき物はきがつきました
少女がおいていくことを
このままだとまたじぶんはひとりぼっちにもどってしまうことをおそれた物は
少女にあるていあんをしました
''きみがはなれていくのはいやだ''
''じぶんのちからをあげる''
''だからずっといっしょにいよう''
少女はおどろきました
しかし少女もおもいました
はじめてともとよべるものができたのに…
ずっといっしょにいたいと
ですが少女はしっていました
物がちからをあたえるということは
これからさきじぶんのこどもにもそのちからがうけつがれるとこを
少女はーーーーーー
…ここから先は真っ白のページが続いている
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作者名：柚茶 | 作成日時：2015年7月10日 15時
