二人きり。 ページ31
あれから3ヶ月が経ち、
待ちに待ったクリスマスがやってきた。
いつもはたくさんの友達妖怪に集まってもらい、一緒にクリスマスを迎えていたのだが、
今回はその集まりは次の日にしてもらった。
「エンマ、来てくれてありがとう」
えへへ、とついつい頬が緩んでしまう。
最初はエンマさんも呼ぼうとしたが、大事な用事があるということだった。いつも以上に真剣な様子だったので、おそらく仕事だろう。
夕食にエンマを誘ったのだが、変に緊張してしまい、汗を流すため、一度シャワーを浴びてしまったぐらいだ。
エンマは嬉しそうに私が用意した座布団の上に座る。
「今回は俺、だけなのか？」
「そうなの。…他の妖怪も呼ぶ？」
嫌だったかな。急にクリスマス二人きりは早すぎたかな？
心配そうにエンマを見ると、エンマは静かに袖で口元を隠していた。
か、可愛い…。やっぱりエンマは可愛い。
「いや、俺は二人きりがいい」
「っ、うん。私もエンマと二人きりがいい」
外は雪が降っているというのに、ここの室内は暑すぎるような気がしてきた。
私は急いで立ち上がり、準備していた食事をテーブルに並べていく。
「今回はグラタンとケーキは手作りしたの…チキンは買ってきたものなんだけど…」
「Aの手作りか！！すげぇ美味そうだな」
エンマの反応を見て、私は心の中でガッツポーズを決めた。頑張ったかいがあった。
「じゃあ食べよっか」
「あぁ！！」
それぞれ手を合わせてから、食べ始める。
チラリとエンマを見ると美味しそうな表情を浮かべていて安心する。
そして彼が私の視線に気づいたのか、私の方を向いて、目が合ってしまう。
「…味はどう？」
「あぁ！美味いな。このグラタン好きだ！」
その様子を見て嬉しくて頬がついつい熱くなってしまう。
そんなに嬉しそうに言ってくれるとは。
「良かったぁ…」
その後、ケーキもとても喜んでくれて、私は満足だった。
初めてエンマと二人きりで過ごすクリスマス。
特別な一日になったと感じた。
二人で片付けをし終えてから、テレビを眺めていると片手がエンマの片手と重なった。
ハッとしてエンマを見ると、エンマもこちらを見つめていた。
甘い瞳。
その瞬間、顔に熱が集中し、全く動けなくなる。
逸らしたいのに、逸らせなかった。
「A」
指先が頬に伸びて、優しく触れられる。
甘い痺れは全ての感覚を全て持っていかれそうになった。
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岸 - yuiさん» yui様、好きと言っていただけて、こちらもきゅんきゅんしております( ´ ▽ ` )これから、もっとキュンキュンさせられるように頑張りますね！コメントありがとうございます(^^) (2022年8月4日 20時) (
レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
岸 - GHJさん» GHJ様、素敵なコメントをありがとうございます！返信が途方もなく遅くなってしまい、申し訳ございません…！これから再開していきますので、よろしくお願いします(*^^*) (2022年8月4日 20時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
岸 - 花音さん» 花音様、お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。そう言っていただけて光栄です(^^)またぼちぼち再開していきますので、よろしくお願いします！ (2022年8月4日 20時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
yui - めっっっちゃ好きですこの話...凄いキュンキュンして、一人で悶えてます...... 執筆お疲れ様でした♪ (2022年1月22日 15時) (レス) @page20 id: 091807da6e (このIDを非表示/違反報告)
GHJ - 読んでいると楽しくなりすぎてもう全て読み終わっちゃいました＞＜続き楽しみにしてます！ (2021年12月5日 20時) (レス) @page20 id: 0fb369d062 (このIDを非表示/違反報告)
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