称賛。 ページ22
「さすがだな！！Aっ！」
「やったな！A！」
二人のエンマに褒められると破壊力がものすごい事が分かった。顔が真っ赤になるのに大して時間はかからなかった。
「A、集中しろ。エンマ様に気を取られている場合ではないぞ」
「っはい！！」
ぬらりひょんさんに技を出してもらっている間に移動して急いで回復する。
褒められると全身が燃えるように熱くなってしまって仕方がない。好きな妖怪に褒められるなんて尚更である。
エンマとエンマさんのアタッカー二人が主に雷電龍を引き付けて攻撃してくれているため、遠距離攻撃と回復を中心に行動しているが、雷電龍は突然目の前に落ちてくる時があるので油断できない。
受身を取りながら地面を転がり、雷電龍の雷を避ける。その後素早く妖気を吸い取り、エンマ達に分ける。
「ありがとな！」
言葉一つでときめいてしまう私はエンマ病の重症者だと思う。
＿＿ダメだ、次から雷電龍戦はエンマ達と挑まないようにしよう
そう心に決めたのだった。
＊＊＊
「……やった！！勝てた！」
嬉しくて両手を上にあげると、みんな嬉しそうに笑ってくれた。
「Aはとりあえずエンマ様の耐性をつけた方がいい」
ぬらりひょんさんにそう言われてしまうのも無理はない。エンマさん達に褒められると少し固まってしまってその間に攻撃を受けてしまうことがしばしばあった。
「簡単に言ってくれるな、ぬらり。Aはこれでも頑張ってたぞ？なぁ？A」
エンマさんは眩しい笑顔で私の肩に腕を回す。
「エンマさんの意地悪、確信犯…」
「ありがとな。褒め言葉だ」
「…！！」
彼は自分がカッコイイという事も私が彼に弱い事を自覚している。
「A、結構転がったな。砂だらけだ」
声と共に下から伸びた手は、私の頬に触れ、砂を落としてくれた。
「っ……！！エンマ…」
また顔が赤くなってしまったのだろう。
エンマが目を細めて笑う。
「耳まで真っ赤だ。Aは相変わらずだな」
「…エンマも頬っぺたに砂ついてるよ」
少し砂がついている箇所を指さすとエンマは恥ずかしがることなく、目を閉じた。
「ん、じゃあ次はAが取ってくれ」
余裕たっぷりな様子。少し悔しい。
仕返しをしてやりたい気持ちもあるが、端正な顔立ちの前に私は為す術なく、手を伸ばして、彼についた僅かな砂を払った。
…まったく、二人のエンマに振り回されっぱなしである。
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岸 - yuiさん» yui様、好きと言っていただけて、こちらもきゅんきゅんしております( ´ ▽ ` )これから、もっとキュンキュンさせられるように頑張りますね！コメントありがとうございます(^^) (2022年8月4日 20時) (
レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
岸 - GHJさん» GHJ様、素敵なコメントをありがとうございます！返信が途方もなく遅くなってしまい、申し訳ございません…！これから再開していきますので、よろしくお願いします(*^^*) (2022年8月4日 20時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
岸 - 花音さん» 花音様、お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。そう言っていただけて光栄です(^^)またぼちぼち再開していきますので、よろしくお願いします！ (2022年8月4日 20時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
yui - めっっっちゃ好きですこの話...凄いキュンキュンして、一人で悶えてます...... 執筆お疲れ様でした♪ (2022年1月22日 15時) (レス) @page20 id: 091807da6e (このIDを非表示/違反報告)
GHJ - 読んでいると楽しくなりすぎてもう全て読み終わっちゃいました＞＜続き楽しみにしてます！ (2021年12月5日 20時) (レス) @page20 id: 0fb369d062 (このIDを非表示/違反報告)
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