検索窓
今日:25 hit、昨日:45 hit、合計:18,450 hit

〚誘拐〛 ページ14

『黄金の風、ただいま出勤しました!おはようございます!!』

『おはようじゃな、ぺいん。おぬし暇じゃろ、誘拐事件じゃ』

『誘拐事件!?わかった、今行くッ!!』

警察無線に忙しなく誰かの声が行き交うのは日常だが、珍しく文月なえが慌てた声で出勤してきたばかりの伊藤ぺいんに応援要請をかけた。数分前に一般市民より一本の電話が入った。

後輩の安保さぶ郎がスマホを耳にあたふたしていたのでどうかしたのかと問いかけた。すると彼女はたどたどしく「女の子拐われたみたい」と答えた。隣りにいた二十日ネルはすかさずスピーカーにするように伝えて、情報提供者から話を聞き出すことにした。

どうやらカレー屋で留守番中に亀胡Aという9歳の女の子がアルフォートウェスカーに誘拐されたらしい。すぐさま全警察に無線を飛ばしてウェスカーの捜索を命じたネル。のんびりとやってきて隣で話を聞いていた署長は、誘拐事件よりも女の子の名前に頭をかしげた。

「署長、なにやってんの。僕も行くけど署長はどうすんの?」

「いや、それがなれむ。少し引っかかるんだ……Aって名前どこかで。ちょっと調べてみる」

いつもと少し様子の違う署長に、違和感を覚えて一緒に端末を手にした。この街は住民情報に関して個人情報保護も何も無い。警察には全て筒抜けになっている。彼女の情報もすぐに明らかになった。

「……やはりか」

ため息をついて頭を抱えた馬ウアー署長。僕と3歳くらいしか違わない少女の記録に驚いた。いや、僕もなかなか特殊だけど。

署長は何かを考えるように徐ろに無線を手にした。難しそうなその顔に、おそらくは自分の決断に自信を持てないのだろうがその後の馬ウアーの発言にこの問題の複雑さを理解せざるを得なかった。

『ぺいん、なえ捜索中のところすまない。皆も聞いてくれ。亀胡Aの捜索と並行して彼女の保護者を捜索してほしい。……止められるのは彼女の親だけだ』




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

最初の方の無線は書きたかっただけ。
一応後藤れむ視点のつもり。

最近の警察視点全然おえてないけど
メンバーめちゃくちゃ最高なんよな。
まぁ、自分の中での最強の警察は特殊刑事課だけど。

12カメ【兵器】→←※お絵描きしました※



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
309人がお気に入り
設定タグ:GBC , ストグラ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

宇治銀時(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。これからも不定期更新にはなりますが待っていていただけるとありがたいです!m(_ _)m (5月3日 12時) (レス) id: 7eec906a71 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - いやまじで最高ですありがとうございます (5月3日 12時) (レス) @page21 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:宇治銀時 | 作成日時:2024年3月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。