10カメ【ラーメン屋さん】 ページ11
「ラルさん、ここなそろそろ寝るね。お店は閉まるとパパが困るかな?」
「大丈夫、オレが店番やっとくよ。あとAもまだ起きてるよな」
未だに背中に張り付いている子供に問いかければ小さな振動が肩に伝わる。直接見ずとも縦に頭を振ったことくらいはわかった。
「じゃあお願いするね。ばいばーい」
「ばいばい」
ちょこんと右隣から伸びてきた小さな手がここな店長に手を振る。この短い間にあの店長はばっちりこの子供の心を掴んだらしい。店長の姿が消えるとすぐに手は引っ込められた。
とりあえずお客さんが来る気配もないし、Aを潰さないように椅子に浅く腰掛けてスマホで音楽を流す。後ろでまた小さな振動がリズムを取り始めたのを感じる。
「へぇ、リズム感いいね」
「あ……ありがと」
互いに口数は少ないので、会話はぶつ切り状態。かといって、気不味いかといえば少なくともオレはそうは思わないしたぶんだがAも同じ考えのようだ。
しばらく時間が過ぎて、音を立てて開いたドア。Aはマクドナルドさんだと思ったのか勢い良く飛び出したが間違いだと気付くとすぐさま顔を引っ込めた。
「うわ、ラルさんどうしたんスかそのちっこいの」
ラーメン屋の制服のまま、笑顔で店に入ってきたのはカレー屋の元店員で新しく自分のラーメン屋を作った焦月ツルギだ。
「ツルギ、ラーメン屋は?」
「今ちょっと別のヤツに任せて抜けてきました。その子ラルさんの子供っスか?」
「いや、マクドナルドさんのだ。……A、挨拶」
「ん。……亀胡A、9歳です。よろしくお願いします」
「えらい!ちゃんと挨拶できて偉いね。可愛い、撫でていいっスか!?」
「ダメだ」
「えぇ少しくらい」
手を伸ばしてきたツルギを取り押さえて、組み伏せる。と、そこへまた新たな来客が現れる。今日は静かな予感がしてたんだが真逆みたいだ。
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グッバイとオールインの抗争終わって安心した。
ネケさんかっこよかったよ!!
それはそうとMOZU視点の♡すごいですね。
皆やっぱりMOZU好きかな?
他の方の作品とか忙しくて見れてないのでどこの勢力が人気なのか気になりつつも今回はグッバイ🤡
しばらく出てこなさそうな展開にしてしまいましたがね。
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宇治銀時(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。これからも不定期更新にはなりますが待っていていただけるとありがたいです!m(_ _)m (5月3日 12時) (レス) id: 7eec906a71 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - いやまじで最高ですありがとうございます (5月3日 12時) (レス) @page21 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宇治銀時 | 作成日時:2024年3月21日 21時