君と出会った街

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「ごめん、コレ初犯なんよ。許して」

「じゃあ……後3分逃げる、と。1時間一緒に散歩したら許す」

「おいおいマンゴー？抜け駆けか？一旦抜け駆けか？」

「マンゴーって誰ですかー？Sellyですけど」

早速変なコント始めたNqrseとSelly。その間も加速しながら大声で叫ぶ。

「わかった！じゃあSellyくんとデートしたいからとりあえず3分頑張って逃げるわ」

「じゃあ、3分以内に捕まったら切符とNqrseと1時間デートな！」

謎の条件を追加するNqrse。どうしたんや二人共、そんなに寂しかったんか。




途中なんだか見覚えのある人を横目に見ながら何とか残り1分のとこまでもってきた。その間もNqrseは謎の執念で追いかけて来ているがSellyがわざとNqrseのパトカーにぶつけて阻止している。

『あれ、もしかしてAさんチェイス中だったりします？さっき俺の目の前爆速で通過しましたよね』

「『あ、やっぱあれご兄様か。なんか、勝っても負けても1時間デートしてくることなりました』」

『その呼び方されても絶対反応できないんですけど』

『いや、1時間デートぉ！？』

「番兄様、驚きすぎやな……『出してきたの警察からですからね』」

さすがの番田さんも驚いたようで、警察から条件って？と混乱している。それは他の人達も同じようで。

『え、それってAさん色仕掛けでもしたんですか？ちなみに相手って』

叶さんからの色仕掛け発言に一瞬、コントローラーを落としそうになるが根性で立て直す。二人が何考えてるかなんてコッチが聞きたいくらいだよ。

「コレって言うて良いんかな？『……あと30秒逃げたらSelly、無理やったらNqrseです』」

『ちなみにAさんはどっち派なんすか？』

今まで沈黙を貫いていた葛葉さんが興味津々に乗っかってきた。少し待ってみたが誰からの無線も入らない。これは私の返答待ちか。







「『私は……』」



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そっか、逃げても指名手配あるやん。忘れてたわ。
まぁ、この後の分岐はどっちも正規ルートだしどっちも非正規ルートだということで。

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