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「何かさっきからトゲない?私のこと嫌い?」
「うわ、面倒くせぇ彼女かよ」
「悪かったな面倒くせぇ彼女面して!でも仕方無いんだよなぁ、わりと事実だから!!」
時間が止まったのを肌で感じた。変なことを言っている訳でなく本当に空気の流れが止まった感覚。お願いだからふざけたこと言ってくれと懇願する自分と少し浮ついた言葉を期待してしまっている自分がせめぎ合う。
「お前とは違う話だけど一応お前に言うよ。私はつぼ浦匠の隣を歩きたくて別の街に行って自分を鍛えてきたつもりだ!でも2週間わりと長いし暇だからゆぐどらしるに関わってお前に近付こうとしたのは事実!!」
想像の斜め上過ぎる返答にハンドルを切りそこねて電柱に衝突する。見事に二人共投げ出されて地面で伏せる。互いに互いを指さしながらも、ダウンしたということよりもお互い大事な話があった。
「つまり、どういうことだ?」
「もういいよ。わかんないならそれで」
「チクショウ……オレに都合の良い解釈しか出て来ねぇ」
「都合の良いって?」
私、ぐちつぼの事好きだから。さも当たり前のように答えるAや、つぼ浦を守りたくて帰ってきたよ!と告げるAが浮かんでくるくらいには頭の中がお花畑になってしまっている。たとえそれが事実になるにしろ、オレから強制的に言わせたとあっては満足できない。
唐突に湧いて出た可逆心と謎のプライドさんを抱えたまま、Aに当たり障りの無い匂わせをぶつけていく。それらを難なくかわす彼女は最終兵器を持ち出した。
「おっとっと……特殊なお二人さん仲良くどうしたんです?」
「クッ……番田、さん。Aが変なこと言い出すから誤ってそこの電柱に衝突しました」
「あ、ぐちつぼさんはちゃんとさん付け出来るんですね。で、何言われたんです?」
やめろ何もいうなと喚くAをスルーして、わざと大きな声で「オレに近付きたいとか何とか言ってましたかね」と答える。
「あとつぼ浦を守りたくて修行の旅に出てたとか、何の話か知らねぇが」
「そんなこと言ってない!!」
「あらら、これは一旦てぇてぇか」
「番長さんものらないでください!」
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おわれ。一生続きそうだったから強制終了。
ぐちつぼ&つぼ浦(敬称略)ファンの方本当にお待たせしました。
でも、ぐちつぼもつぼ浦もデレデレしなさそうなのがさじ加減難しい。チクショウ。溺愛系書きたいよ。
※主紹介。※お目汚し注意※→←【VCR2】オレのとなり。『勇者』
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宇治銀時(プロフ) - さよるさん» ありがとうございます!私の作品みて……というコメントが一番嬉しいですね。ちょっとALLINミリしらに近いとこあるのでmonDじゃなくて中の人になる可能性大ですけどわかりました!気長にお待ち下さいませ。m(_ _)m (12月16日 11時) (レス) id: 7eec906a71 (このIDを非表示/違反報告)
さよる - 全シリーズ好きすぎて思わずコメントしてしまいました!Mon dさんとの絡みが見てみたいなと感じました!(宇治銀時さんの作品みてmonさん気になりました!) (12月16日 0時) (レス) @page20 id: af11935ad8 (このIDを非表示/違反報告)
yamasaki464696(プロフ) - 宇治銀時さん» 全然大丈夫です!リクエストありがとうございました!お話も良かったです。 (12月15日 8時) (レス) @page18 id: 1e1501100b (このIDを非表示/違反報告)
宇治銀時(プロフ) - yamasaki464696さん» すみません、ちょっとイマイチな感じになってしまって本当に申し訳ないんですけど出来ました。本当にすみません。 (12月14日 22時) (レス) id: 7eec906a71 (このIDを非表示/違反報告)
yamasaki464696(プロフ) - 宇治銀時さん» 了解です! (12月14日 14時) (レス) id: 1e1501100b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宇治銀時 | 作成日時:2023年12月12日 19時