君と出会った街

― ページ27

マイキーさん視点。

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「いいですけど」

了承したあとも動揺しているAさん。意を決したようにどんなセリフが良いですか、と問われ別の事を要求してみる。きっとこの2週間限定だからこそ許されるスペシャル。そして、わきをに嫉妬した後藤れむのワガママ。

「首輪と犬の耳と尻尾。VCR中ずっと付けといて貰うことってできます？」

「それがスペシャルですか？」

「はい。その代わりSea Sparrowおごります」

「え。そんなに沢山貰えないです」

断ると思ってたから事前に策は講じてある。示し合わせたように彼女のスマホに入る呼び出し。かけたのはおそらくしょぼすけ。彼女が断れないように先に手をうった。

「『え、いいんすか。わかった。それはわかってるよ。あ、しょぼ……うん。わかった。お疲れ様』……マイキーさん、耳と尻尾と首輪つけてきます」

観念した彼女を連れて服屋に向う。これは完全に後藤れむの意思だと脳内で言い訳をする。

本当ならdogsに入れる予定だったのに、その前にあの街を離れた勇者に対する自己満足的行為。まだ混乱しているAに少しだけサービス精神がわいた。声をかえて後藤れむとして言った。



「……いいね、似合ってる。可愛い」


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でも多分この後勇者ちゃんはゆぐどらしる周りに落ち着くと思う。白のまま素材屋とかに転身しそう。
いや、〜しそうとか言うなら書けよ！か。書くか……。

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