君と出会った街

【ストグラ】ただいま。『勇者』 ページ19

勇者ちゃんがVCRいかなかった世界線。
過去最高に短い。気が向いたら続く。
起承転結の起にすらなってない。
そして、ネタが無い。どうしよ。

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勇者が去ってからどれだけの時間が経っただろうか。警察署も街もなんの変化もなく進んでいっているが、廊下にポツンと佇むイスを見ると心に穴が空いたような気持ちになるのはやはり彼女がいないからだろう。

今は別の世界に大勢の人が流れて人の少なさが余計に寂しさを助長する。

「あれ、皇帝なんでそんな落ち込んでんの」

「うむ。あれから何となく心細くてな」

「ふーん。皇帝は元気にイタいこと言ってる方が好きなんだけど」

さて、キャップどこだ？とあくびをしながら更衣室に歩いて行く後ろ姿。ふわふわと乱雑に束ねられた緑髪を揺らし、背中には紫色のバット。もしかしなくても。

『特殊刑事課所属、唯乃勇者A。出勤しました。久しぶりなんで間違ったことした場合はキャップの責任にしておいて下さい』

「勇者……？」

「ただいま、皇帝」

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