君と出会った街

― ページ16

「何でオレには連絡先教えてくれないんですか！」

「俺はそんな誰彼構わず連絡先は交換してないですけど」

オレの発言に対して少しむっとなったAさん。でも、オレだって憤慨している。誰彼構わず交換してないというスタンスの、内側に例のヤツが入っててその外側にオレがいる。オレ連絡先をくれないことじゃなくて、ヤツがAさんの連絡先を持ってることに怒っているのだ。

「何でヤツが……ヴァンダーマーがアナタの連絡先を知ってるんですか！！」

「成瀬くん……。………ハァ、面倒だな」

完全に思考を放棄して、仕事に戻るAさん。そこへタイミングが良いのか悪いのか、呑気な顔をして店に入ってきたのはヴァンダーマー。

「今日は一番乗りかな。……おっと」

オレがいるのを認識した瞬間に顔が引き締まるヴァンダーマー。その間もAさんは顔色も変えずに仕事をしている。オレが睨みつけるもそれをスルーして、Aさんに話し掛けるヴァンダーマー。

「XYZを」

「……ヴァン。お前それの言葉の意味わかってんのか？俺からしか頼まないってドットから聞いたんだが？」

「さぁ……最高のカクテルなんだろう？」

それはそうだが、そっちの意味じゃねぇよ。と、珍しく取り乱すAさん。XYZの意味って？気になったオレはスマホで意味を検索した。

［XYZ カクテル言葉］

オレが嫉妬するまであと2秒。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

え、こんな順位見たこと無いんやが。っていうような順位になってるのはひとえに皆様のお陰です。本当にありがとうございます。

このような順位をいただけたということは、私が好きなモノを書くことで皆様を楽しませたり喜ばせたり出来ているのだ。と幸せな勘違いをしておきます。

今後も自分の癖に沿ったものしか書きませんがよろしくお願いします。

ところで今回の話ジャンルはBのLなんですけどフラグ立て無いとだめですかね？フラグは立たないと信じたいんですが……？
あと、この夢主気に入ったからまた書くかも。

【VCR1】緊急救急救命。→←【ストグラ】とあるバーにて。※男主

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す