君と出会った街

【ストグラ】世界の外で。 ページ1

オチ？はごっちゃんマイキーさんです。
最初から『勇者シリーズ』持ち出すのは違うかなと一旦はさみます。

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「かんぱーい」

うぇーい。と皆で酒の入ったグラスを突き合わせる中、正面に座るAさんの方をそっと盗み見る。一人だけコーラのグラスを持つ彼女。今日の打ち上げで初めて顔を合わせることとなった彼女、Aさんとはロスサントスでは付き合っているというRPをしている。

かと言ってプライベートでは特に絡みもなく、顔を見たのも今日が初めて。何度か番長さんやネルさんから可愛い人だとかいう話は聞いていたが、実際に会ってみたら想像以上に可愛い。

それはきっと後藤れむが天空(あまそら)Aの事を好きだから、という訳でなく。ホントに、マジで……。

「俺、Aちゃんに一目惚れしたかも」

「はぁ！？いきなり変なこと言い出すなよ！！」

隣に座るわきをがいきなり変なことを言い始めた。お前そんなに酒も飲んでねぇだろ、変な空気にすんなや！？俺の淡い何かが芽吹き始めた心に冷水をブッかけられたようなそんな感覚にイヤな汗が吹き出す。

Aさんが、嫌な思いしたらどうしよう。Aさんが、一目惚れなんて無理とか言ったら。それともわきをの事好きになったりして。俺がずっと見てたのにも気付いてまとめてキモがられるかも。と勝手にマイナスな展開が脳内を埋め尽くす。

「私にはれむくんがいるので、ごめんなさい」

「……はーい。ボス〜我輩フラレた。ねぇ、ボス？」

「すんません。ちょっと席外します」

咄嗟に席を立つ。いや、実際にトイレ行きたかったからそれで正解なんだけど。Aさんの少し残念そうな表情が心をえぐった。

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