シャボンディ諸島にて。 ページ41
「ドレーク屋……！！お前…何人殺した？」
キラーさんとウルージさんが戦ってるのを止めたドレークさんに向かってニヤニヤと発言するロー。
……なんか、声かっすかすじゃない？
笑いを堪えていると今世紀最大の笑顔で見られたから思わず視線をそらす。
「私ちょっと遊びにいってくる」
「おれも付いていく」
「いいよ。たぶん、スズネも近くにいるから私１人で」
「……じゃあここで落ち合うぞ」
あからさまに拗ねてしまったローが指定したのはヒューマンオークションが開催されるという会場。
天竜人は胸糞で見たくもないから時間見計らって行きたいけど中指立ててるローに注意したくもある……。あとキッド見たい。
というか、ここからこの作品は刻一刻を争う情勢になっていく。立ち回りを考えなくちゃならない。
「ロー、気を付けてね」
「？……ああ」
ローの側にいては戦争には間に合わない。
ただ、間に合ったとして何も出来ない私が参加することは意味があるのか？
でも、オヤジへの義理を考えると参加するのは当然で。そうなるとスズネを危険な場所に引きずり出すことになってしまう……。
「あー！マジで悩む！！……うわっ」
「ア゛ァ！？」
ボケーッと歩いていた私は何もないところで躓いて吹っ飛んだ。ここまではいい、別に。
問題はこの先だ。
吹っ飛んだ先で人に抱き付くような形でぶつかった。ここもまぁ、500歩ぐらい譲っていいとしよう。
心優しい人だっているかもしれないからね。うん。それはこの際おいとく。
でも、よりにもよって私がぶつかった相手はあのユースタス・キッドだった。
しかも、シャボンディ諸島の時点でのキッド。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宇治銀時 | 作成日時：2021年9月20日 20時
