気持ち。 ページ38
「……はい」
「ぶっ飛んだ話だな」
「……」
いよいよ下を向いて黙ってしまったミコト。何を考えてるのかは知らねぇが、悪い方向に考えていることだけは確かだな。
「まず言っておくが、おれはお前が何歳でも興味はねェ。しいていうなら、おれより寿命が長いならそれでいい」
「……?」
「化物だろうが神だろうがお前はお前だ。嫌いになんてならないしワザワザあの白ひげから手に入れたんだ。手放す気もねぇよ」
そう言って頭を撫でてやると、少し照れながらも嬉しそうに笑ったミコト。
「!……うん。いや待て、オヤジのとこ帰らせてくれないの!?」
「ああ、そんな気は更々無いな。逆に帰す気があったらあんなやり取りしてねぇ」
「チッ……」
「舌打ちされても可愛いとしか思わないが?」
「うるさい!で、悪魔の実の使い方教えてくれるの?くれないの?」
いつものミコトに戻ったな。
で、雷の方はこの際置いとくとして問題はコイツが何の実を食ったかだ。本人曰くそれらしい能力は出せてないらしい。
悪魔の実の能力しか無いおれからしたら、何故使えないのか理解が出来ないというのが正直なところだが。
「何と無くイメージしてみたらどうだ?」
「なんとなく?なにそれ、アバウトすぎ」
そんなので能力使えるんならローに聞いてないし。と、失礼な事を言い出したミコトは立ってるのが疲れたのか勝手に人のベッドに座る。
「じゃあ一旦バラすか」
「どういうこと!?」
「何かのきっかけになるだろ」
「いやいやいや、その発想怖すぎるんですけど」
やっぱり諦めるー、とついには寝転び出した。そこ誰のベッドかわかってんのかコイツは。それともアレか?誘ってるのか?襲っていいんだな?
「え、ロー?何で怖い顔して近付いてくるの……」
「安心しろ、ムラムラしただけだ」
「安心できるかー!!ねぇ、まだ朝だよ!?」
「知るか。時間なんて関係ねェ、襲わせろ」
「イヤだ!!」
ベッドから飛び降りておれを押し退けるミコトだが、ミコトの力ではおれの身体は一ミリも動かない。
しかし、その時不思議なことが起こった。
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作者名:宇治銀時 | 作成日時:2021年9月20日 20時