【ONE PIECE】目が覚めたらワノ国出身の雷神で友は風神でした。 (ページ29)

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手配書その2。ページ29

一方その頃、モビー・ディック号。

「大変だ、オヤジ！今朝の新聞見たか！？」

「バカ娘共がようやく里帰りときたか」

フン、と満足そうに笑いながら二枚の手配書を眺めている白ひげ。そんな彼を見て不思議そうに聞くエース。

「……娘がいたのか？」

「そうか、エースはまだ知らないんだな。お前がこの船に乗る前に二人の妹……エースにとっては姉がいてな」

懐かしそうに笑うイゾウとマルコ。

死んだかと思っていた妹達がいきなり手配書という形で生存していることを示してきたのだ、嬉しくない訳がない。

「おれより年上か？どんなだ？」

「見た目は可愛いけど実力は本物だよ」

オヤジから手渡された二枚の手配書を見て思わず叫び声をあげるエース。

そこに写っていたのは見間違うハズもない、自分よりも先に出航した二人の妹。

「いきなり叫んでどうしたんだよい」

「スズネとミコトはおれの妹だ」

「「「は？」」」

エースから一通り説明を聞いて、それでもなお首をかしげる一同。白ひげだけが愉快そうに笑っている。

言われてみれば思い当たる節はあった。

ふらりと酒を持って現れた赤髪の男が言った世迷い言のような発言、娘達は元気にやってる。ちょっとばかり小さくなっているけど楽しそうだったし、いつか戻るだろう。

あれが言葉の通りだとは思いもしなかったが、まぁ元から不思議な二人だったし元気なことは何よりだ。