【ONE PIECE】目が覚めたらワノ国出身の雷神で友は風神でした。 (ページ26)

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ハートの海賊団。ページ26

ロー達と旅をはじめて何日が経過しただろうか。

海に出るまでも出てからも色んな事があったがスズネはすっかりこのハートの海賊団のみんなと馴染んだみたいだ。

「シャチくん！あのお菓子おいしそうだよね？」

「ハァー、わかりました！じゃああのお菓子の材料も買うんで船長の説得は任せますよ？」

「わかったー！ところで、ミコトちゃんとトラ男くんは？」

「あー……本屋探してくるとか言ってた気がするけど」

「じゃあ先に材料買っちゃって積んでおこうか。それから説得しよう」

「それはもはや強行手段では……」

ノリノリで船に向かって走るスズネの後を追うシャチ。いつも振り回されてばかりだけど女の子との買い物だ、楽しくないわけがない。

野郎ばかりで買い物に出掛ければ、好き勝手な好みだけを言われてむさ苦しい買い物に終わる。

一方で、お菓子好きなスズネは選ぶものもどこか可愛らしい甘いものばかりで一緒に店を回るだけで心が踊る。

ただ、甘やかしすぎて船長に怒られるというオチ付きだが。

「おっ、お前ら早かったな」

「ペンギンくん！ただいま」

「今回もお菓子の材料まみれだな……船長に怒られても知らねぇぞ？」

「大丈夫！私が説得するからっ」

任せなさい、と腕をくんで自信満々な表情のスズネ。

一見、頼りになりそうだがローの機嫌が悪いとすぐに謝ってしまうのであまり頼りにならない。

また今日も雷を覚悟すべきなのかも知れないと腹をくくるシャチであった。