【ヴィランズ手下】ハッピーヴィランズ 2 (ページ49)

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風邪は移るものなのです 4 ページ49

ダルメシア達がリクルーティングをしている頃ホテルではジャックが書類を片付けに行ったエイトフットの代わりにAと手を繋いでいた

JH｢そうだ!
ねぇA遊ぼ～｣
『良いよ～
ケホッ』
JH｢じゃあねシャンデリアって10回言って～｣
『シャン……………デリア?』
JH｢そう｣

ジャックの言葉に首を傾げたAは咳き込みながらジャックの行った通り10回繰り返した

JH｢じゃあじじぃのリンゴを食べたのは誰でしょうか?｣
『シンデレラ…………?あれ?』
JH｢残念でした～
正解は白雪姫だよー｣
『わぁ!
すごいね』
JH｢でしょ?
じゃあ次はね～｣

暫く二人で遊んでいると机の上に大量の書類が置かれ眉間に皺をよせたエイトフットがジャックを一発殴るとAの頭を軽く撫でた

EF｢んだよずっと起きてのか?
寝ろって言っただろ｣
『ねぇたこさん
…………………なんだっけ』
JH｢ピザ｣
『そうっふぇくちっ
ピザって10回言って～』
EF｢はぁ!?
んなことしてる暇があったら寝ろ｣
JH｢良いじゃんエイトフットのケチー｣
『ケホッケホッ
ケチー』
EF｢……………熱はまぁまぁましにはなったか
喉は｣
『ちょっと痛い
……ダメ?』
EF｢……………一回だけな｣

じぃっと見上げるAの視線に負けたエイトフットはため息を吐き出すと指を使いながら10回繰り返した
そしてAはエイトフットが10回言い終わるとすぐに腕を差し出した

『じゃあここは?』
EF｢あ?
ひじだろ｣
『ひっかかんない!!』
JH｢エイトフットなかなか手強いんだよねー｣
『そっかぁ』
EF｢ほら寝ろ
約束通り一回やったからな｣

しょんぼりと項垂れたAにエイトフットが毛布をかけると毛布からひょこりと顔を出したAが何かをひらめいたようでエイトフットとジャックに声をかけた

『ねぇねぇ二人とも
すきって10回言って』
JH｢僕もエイトフットもやるの?｣
『そう』
EF｢…………｣
JH｢う～ん
…………良いよ｣
EF｢おい｣
JH｢良いじゃんやろうよ
これ終わったら寝よーね｣
『うん』
EF｢チッ｣

ジャックの言葉にしっかりと頷いたAにエイトフットは舌打ちをするとジャックと共にまた10回繰り返した

JH｢言ったよ｣
EF｢それで?｣
『えへへ
これクイズじゃないんだぁ
私も二人のこと好きだよ』

頬を先程よりも若干赤く染めたAがもぞもぞと毛布に埋もれると残されたエイトフットとジャックは顔を見合わせた

JH｢エイトフット顔真っ赤だよ｣
EF｢お前もな｣
JH｢だってあんな爆弾………
可愛かった｣