小さな手(番外編)) [ペンギンside] ページ40
いつものようにベポを起こして食堂でコーヒー片手に新聞を読んでいたら部屋の扉が勢い良く開いて帽子を被っていないシャチと寝癖が付きっぱなしのベポが駆け込んできた
シャ｢ペンギン!!｣
べ｢どうしよう!!
コレどうしよう!?｣
ペ｢落ち着け!落ち着け!!｣
近いわ!!
べ｢すいません･･･｣
シャ｢相変わらず打たれ弱いなお前は!!｣
べ｢ホント･･･すいません｣
ペ｢話が進まねェ!!｣
シャチとベポのいつも通りの会話に新聞をテーブルに叩き付けるとベポとシャチが何かを抱えているのに気がついた
2人がそれぞれ抱えていたのはキャプテンの上着と毛布でそれぞれが小さく動いている
･･･何か動物でも拾ってきたのかと思ったけど今おれ達の船は潜航中だそれはあり得ない
そっと2人の持っている布を退かした瞬間顔面に衝撃を受けた
ペ｢いっでぇぇぇぇ!!!｣
シャ｢おれもそれくらったわ･･･超痛ェよな｣
ヒリヒリと痛む鼻先を擦りながら瞑っていた目を開けばベポの大きな手に抱えられながらも暴れている見覚えの有る黒髪の少年と苦笑をしたシャチに抱えられている不安そうな顔の黒髪の少女が視界に入った
ペ｢え･･･?｣
べ｢キャプテンだよ｣
ペ｢は?｣
シャ｢さっき起こしに行ったらベットの上で2人でくっついてて･･･｣
ロ｢お前ら誰だ･･･どうやっておれ達を攫った?｣
帽子が無いから鋭い視線に幼い姿なのに冷や汗が背中を伝ったAはキャプテンの服を握り締めて今にも泣きそうだ
これA泣いたらキャプテンキレるよなァ･･･
ペ｢とりあえず椅子に座らせてあげようAが泣きそうだ｣
おれの言葉に長椅子にゆっくりと下ろされたキャプテンは半泣きになりながら下ろされたAに手を伸ばして強く抱きしめた
めっちゃ威嚇してくる･･･
ペ｢えーっと･･･名前言えるか?｣
べ｢だからキャプテンだって･･･｣
ペ｢うっせェ黙ってろ!｣
べ｢すいません･･･｣
ベポに叫んだおれにAがビクリと肩を揺らしてキャプテンがAを更に強く抱きしめている
見た目的に大体おれ達が家に転がり込んだ時くらいだろう
大人にあまり慣れていない頃だろうからどんよりと沈むベポを放置して視線を合わせてやる
低くなった視線に若干警戒を解いてくれたのかおれの顔をジッと見ているキャプテンに笑いかければ警戒しながらではあるけれども口を開いてくれた
ロ｢ロー･･･こっちはA
お前ら･･･海賊か?｣
ペ｢んー･･････海賊だけど悪い海賊ではないぞ｣
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ぷりん(プロフ) - 夢主ちゃんとローって兄弟設定だったんですか！？ (2022年9月4日 20時) (
レス) @page1 id: 30c6d797b4 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 2章のパスワード教えて下さい (2022年6月4日 15時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
なるね - たのしみたのしみ (2022年5月31日 0時) (レス) @page43 id: 9dbecd43e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - 読みやすい！好き！(伝われ〜〜) (2022年5月25日 18時) (レス) @page40 id: d519c1655a (このIDを非表示/違反報告)
なるね - キャプテンも夢主ちゃんもとっても可愛くて読んでて凄く癒されます〜〜！！この小説の更新を確認するのが最近の日課になりました笑 過去編めちゃめちゃ気になるので更新楽しみにまってます！ (2022年5月23日 23時) (レス) @page40 id: 9dbecd43e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばさ
| 作成日時：2022年4月26日 12時
