【紺青の拳】少し嫉妬……の海外旅行【黒羽快斗】

ただいまとおかえり ページ26

日本の空港に到着し飛行機から下りる為に立ち上がった蘭が新一の腕を組みニコリと微笑むと新一は一瞬戸惑ったものの頬を弛ませた

園｢A､着陸の時1人で座ってたけど大丈夫だった?｣
『うん』
園｢へっぴり腰になってるわよ
足も子鹿みたいにふるえてるし……｣
『そ………そんなこと……無いとはいえないけど……』
園｢車椅子押してちょうだい
杖のかわりにはなるでしょ｣
『むぅ………』
園｢それより…なんだか蘭､スッゴく積極的じゃない?｣
『確かに
久しぶりに連日で新一くんと一緒にいられたから嬉しいんだよ』
園｢そういうAは今日愛しの黒羽君は来てくれてるの?｣
『一応到着時間とかは伝えてあるけど』
園｢彼の事だから来てくれるに違いないわよ｣
『どうかなぁ』

Aと園子がそんな話をしながらロビーへ向かうと腕を組んでいる新一と蘭の様子にロビーにいた灰原はジトッとした視線を送った

阿｢お､出てきたぞ｣
灰｢…………ねぇ､あれ何｣

新｢おい､そんなに､くっつくなよ､歩きづれーだろ｣
蘭｢ダーメ
もう絶対に離さないわ｣
新｢え?そう?｣

新一の言葉に更に腕を絡めた蘭に新一の頬が更に弛むと新一の持っていたスーツケースからドンッと音がし､突然蘭が立ち止まり両手でキッドの腕をつかんだ

蘭｢ずっと待ってたんだから………この時を!｣
新｢へ?｣
『蘭?』

すると､パーテーションの陰から中森警部と機動隊が勢いよく出てくると出口を塞ぐようにズラリと並んだ

中｢キッド〜!
待ってたぞ!!｣
キ｢え………マジッ!?｣
蘭｢アンタが新一じゃないことくらい､最初からわかってたんだから
新一はね､お父さんのことをﾞおっちゃんﾞなんて呼んだりしないのよ!｣
キ｢ええっ!?
だっていつもアイツ……｣

蘭に引き寄せられ睨み付けられたキッドがチラリとスーツケースを見ると中に入っているコナンは目をパチクリさせていた

コ(｢そういや､蘭の前ではﾞおっちゃんﾞって言ったことねーな……｣)
蘭｢一度ならず二度も新一に化けるなんて許さない!｣
キ(｢正確には四度目だけど…｣)
中｢お嬢さん､その腕ゼッタイに離さないでくださいよ!
確保―――――!!｣

中森警部の合図で機動隊が蘭とキッドに一斉に向かうと蘭は手に更に力を込めた
するとそのとき､キッドが煙幕ボールを投げ煙が立ち込める中､機動隊が次々とキッドに飛びかかり中森警部も後に続く

蘭｢絶対離さないからね!｣
中｢逃がすなぁ〜〜〜!!｣
｢｢｢｢おおお〜〜〜!!｣｣｣｣

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