スペクトラ ページ21
日が沈み、お土産を買った蘭とAは帰り支度を済ませイベントプラザのデッキに座っていた
蘭は小五郎に電話をかけていたが呼び出し音が鳴り続けるだけで一向につながる気配がなく蘭はため息を吐き出した
蘭「もう、お父さんどこにいるのよ
ショー始まっちゃうよ
新一もどっかに行っちゃったままだし……」
『園子達も来ないみたいだね
あ……ショー始まるよ』
Aが周りを見回している蘭の袖を引くと同時にマリーナベイ・サンズ前の水面に浮かぶ巨大なガラスの多面体が青く光り、何本もの噴水が一斉に吹き上がった
『わあ……』
蘭「綺麗だねぇ……」
その頃コナンと新一はマリーナベイに架かるエスプラネード・ブリッジを渡り、湾岸沿いの通路を走っていた
しかしどこも見物客でごった返していて思うように進めない
コナンと新一は見物客の間をすり抜けながら蘭とAのスマホに電話をかけたが一向につながらない
コ「蘭………!電話に出てくれ………!」
新「くそっ……!
Aも出ねえ!」
ショーがクライマックスを迎えた頃マリーナベイ入口に到達したタンカーはその圧倒的な質量でマリーナ・バラージの堤防を木っ端微塵に打ち砕いた
タンカーと共に湾内に激しい水流が進入し湾岸道路に高い波が押し寄せ、マリーナベイに架かるいくつもの歩行者専用の橋を渡っていた人々は悲鳴を上げながら一斉に逃げ出していく
ショーが終わったイベントプラザにもその異変は伝わり逃げ惑う人々でごった返していた
あちこちで悲鳴や怒鳴り声が響き渡り混乱に陥っている
そんな中小五郎に電話をかけていた蘭はマリーナベイ・サンズを見上げた
どうやら小五郎はサンズ・スカイパークで酔っぱらっているらしい
蘭「A!
お父さん今ホテルの上にいるみたいなの、私ちょっと行ってくる!」
『待って、蘭!!』
Aに声をかけ電話を切った蘭がホテルに向かって走り出すと人に揉まれながらもAはその後を追った
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ゆら(プロフ) - お久しぶりです!すごくすごく楽しみにしてます!! (4月21日 1時) (レス) @page29 id: e9ab56d6ca (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - 面白かったです。次回の作品はこの話の続きになるんですか? (11月5日 20時) (レス) @page29 id: eaff9dea92 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - ミチルさん» 紙媒体の小説等は行間が変えられますがウェブになると完全に1行開いてしまう為ご了承ください (あまり行間が開くと無駄にページ数も増えてダラダラと続いてしまうイメージもある為あまり私が好きで無いのもあります) (6月2日 7時) (レス) id: b365893e92 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - ミチルさん» 初めましてコメントありがとうございます 現状ストーリーと台詞の行間を1マス開けている状態なのでココに更に台詞の行間を開けると無駄に縦長になり見栄えがとても悪くなる為この書き方をしています かなりの長文になる場合や強調したい時は要点で行間は開けています (6月2日 7時) (レス) id: b365893e92 (このIDを非表示/違反報告)
ミチル - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んで思ったのですが。。。 台詞の行間隔あけてはどうでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので。。。 (5月25日 18時) (レス) @page1 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つばさ | 作成日時:2019年6月8日 2時