【紺青の拳】少し嫉妬……の海外旅行【黒羽快斗】

お誘い ページ2

園｢ねえねえ
今度シンガポールで開かれる空手の試合に真さんが出るんだけど
一緒に行かない?｣
蘭｢シンガポール?｣
『……また唐突に……あ…レタス落ちた』

ポアロでサンドイッチを頬張ろうと口を開けていたAが皿の上に落ちたレタスをパンの間に挟み直し頬張り始めると悩んでいる様子の蘭にニヤリと微笑んだ

園｢もちろん2人の旦那様も一緒にね｣
蘭｢ちょっ……園子!?
何言って!?｣
『旦那…様………?
ああ新一くんね……ん?
2人の旦那様?』
園｢いつもラブラブな快斗君よ｣
『快斗?……旦那……は!?
まっ……まだそんなんじゃ無い!』
園｢ほ〜ん?
ﾞまだﾞねぇ?｣
『ちがっ………』

園子の言葉に耳まで真っ赤になりあわてふためく2人をなだめながら園子がニコリと微笑むとAは頬に手を当てながらジトリと園子を睨んだのだった

園｢そんな顔したって怖く無いわよ
ほら2人とも早く連絡しなさいよ｣
蘭｢え!?今!?｣
園｢今よ今しか無いでしょ!
早く早く｣
(『新一くん土下座する勢いで哀ちゃんに頼むんだろうなー』)

Aが熱の引いた頬から手を離しコップに残っていたジュースを飲み始めると蘭が嬉しそうに通話を切った為Aは小さく微笑んだ

『どうだった?』
蘭｢何とかしてみるけど期待はすんなって｣
園｢良かったじゃない
ほら次はAの番よ｣
『えー……』
園｢大好きな彼と一緒にシンガポールの夜景見たいでしょ?｣
『……快斗の場合綺麗なおねーさんに視線行きそう』
園｢あー……否定が出来ないわ｣
『冗談だよ』

真顔で言ったAに視線をそらしながら苦笑いをこぼした園子に微笑みながら電話をかけるといつも通りワンコールで出た相手に自然と頬が更に弛みまた頬に熱が集まる気配にAはくしゃりと笑った

快[どうした?]
『えっと……
園子が今度シンガポールで開催される空手の大会に行こうって言ってて……』
園｢快斗君も一緒に行かない?｣
『ちょっ…園子』
園｢Aの水着………見れるわよ｣
快[何それ最高]
『何言って……』
園｢蘭の旦那様も来れればトリプルデートしましょ｣
蘭｢新一は来れるって確定した訳じゃ……｣
快[んー………ちょっと時間もらっても良いか?]
園｢あら…珍しいわね｣
『無理そうなら大丈夫だからね』
快[ワリィ
ジイちゃんに呼ばれたから行くわ]
『ん……またね』

Aの返事を聞くと同時に切られたスマホの画面には通話終了の文字が表示されAはへらりと微笑んだ

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