【紺青の拳】少し嫉妬……の海外旅行【黒羽快斗】

病院 ページ19

連絡を受け病院に駆け込んだAがすれ違った清掃員に軽く会釈をしながら待合室へ向かうとそこには項垂れる京極と不安そうな表情の蘭と小五郎が座っていた

『蘭!園子は……』
蘭｢命に別状はないって
今夜は入院して､明日検査するらしいわ｣
『よかった………』
蘭｢ってちょっと!
Aも怪我してるの!?｣
『へ……?』
蘭｢手と頬!血がついてる!!｣

蘭の言葉にAが頬を擦り手を見るとキッドの血が付いていたのか少し赤くなっていた

『これは､わたしのじゃないよ』
蘭｢え……｣
『怪我してるキッドにあった』
蘭｢キッドに……?
え……怪我って｣
『たぶん警官に撃たれたんだと思う
肩から血が出てた
大丈夫………かな』
蘭｢多分大丈夫だと思うよ｣

血の付いた手を握りながら震えるAの肩を抱いた蘭がゆっくりと椅子に座らせるとAのスマホが着信を知らせた

蘭｢A､快斗君からだよ｣
『………もしもし』
快[どうした?元気ねぇな
俺が一緒に居ないのがそんなに寂しいのか?]
『…………うん』
快[まったくAはおこちゃま………ハイ?]
『快斗にあいたい』
快[………帰ってきたらずっと一緒にいてやるよ]
『……うん……』

快斗と電話をしているAの肩の力が抜けたことに安心した様子の蘭がAの頭を優しく撫でると電話の終わったAは安心したのか蘭の肩に頭を預けて眠ってしまったのだった


蘭(｢か､可愛い………!!!
…………落ち着いたみたいでよかった
さすが快斗君､Aの事になるとカンが鋭い｣)

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