タイムリミットと冬はすぐそこに(エイトフットside) ページ49
夢を見た
懐かしい夢だ
『ねぇジョー
人魚っていいよね』
EF｢はぁ?｣
何の前触れもなく言われた言葉に俺は耳を疑った
唐突にそんなこと言われればアイツ等だってこうなるだろう
勢いよくAの方を向けばどこか遠い目をして微笑んでいる
………Aは時々どこかをぼーっと見つめることがある
何かがあるわけでもねぇのにじっと動かずに
……………今は風に髪をたなびかせるそんなAがどこか遠くに感じて手を伸ばそうとしたらAがこっちを向いた
『人魚ってさ水の中でも息ができるんでしょ?
お魚みたいに』
EF｢は?
知らねぇよ｣
『私泳ぐの苦手だからさ
アリエル達と海で遊べないの
いつもアリエルとは砂浜に絵を描いたりしてる
オーちゃんは一緒に走ったりできるけど時々思うんだよね
海の中ならアリエルも入れて皆と遊べるのにって』
EF｢そーか｣
まぁオーシャンも海の中では人魚だけどな
俺も人じゃねぇし
ため息を吐きながら口を開いたがそれより早くAがまた話し出した
……今日はやけによくしゃべるな
『海の中ってどんなだろうね
陸の上なんかより広くて自由で……キラキラしてるんだろうね』
EF｢どうだろうな｣
『なんで?』
EF｢深い谷とか
サメとか｣
OS｢こわーい魔女が住んでたりして!｣
『オーちゃん!?』
OS｢久しぶり〜
どうしたの?｣
EF｢何でもねぇよ｣
OS｢ふーん
そうだ!新作を持ってきたんだよ!
着てみてよ〜｣
『わぁ!
かわいい!』
突然俺の後ろからあらわれたオーシャンがAに服を渡して俺の横に座ると困ったように笑った
OS｢海の中もそんなに自由じゃ無いんだよね｣
EF｢………アイツは太陽の下が一番だ｣
EF｢だよねー
確かに水面はキラキラして綺麗だけど
その分人に見つかる可能性が有るからね｣
EF｢まぁ逆もしかり
だけどな｣
『オーちゃん
ジョー
着てみたよ
どう?』
岩の影から出てきたAは水色のワンピースをはためかせクルリと回った
ファッションの事に関してはわからねぇが
Aの髪が太陽の光をあびてキラキラ光っている姿はキレイだと思った
JH&DM｢エイトフットー!!!｣
EF｢……………あ"?｣
DM｢朝だぞ｣
JH｢今日の朝ごはんはAが作ってるんだよ｣
EF｢それ食えんのか?｣
MF｢失礼ですよ｣
『そうだよ!』
EF｢あ……｣
JH｢どうしたの?｣
EF｢いや………今日は快晴だな｣
DM｢そうだぞ!｣
MF｢おや……廊下の窓から見ただけで分かるんですね｣
EF｢いや……｣
…………Aの髪が光ってキレイだったから…
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せな(プロフ) - いつも楽しみにしてます｡続きも投稿してくださると嬉しいですm(*_ _)m (2016年12月6日 17時) (
レス) id: f68d4d9b82 (このIDを非表示/違反報告)
れぞん - 本当にいつもこの作品の続きの投稿を楽しみにしてます！！長くなっても嬉しいので続けて欲しいです！！！ (2016年12月5日 2時) (レス) id: 5945f42a20 (このIDを非表示/違反報告)
karennsann(プロフ) - 全然面白いですッ！続けて欲しいです！！！ (2016年12月4日 14時) (レス) id: 5ab99da455 (このIDを非表示/違反報告)
段ボール - ｴｲﾄﾌｯﾄ可愛い！ (2016年7月18日 14時) (レス) id: a18186aab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばさ
| 作成日時：2016年7月17日 0時
