【エイトフットのジョー】その恋の代償は…

大きな声で ページ3

翌日岩の上にAは座っていた

EF｢おいっ
あぶねぇから下りろ｣
『いまおりたらぬれちゃうよ』
EF｢じゃあ何でのぼった!?｣
『ジョーだっこしてー』
EF｢はぁ………｣

だっこだっこと手を伸ばしているAにエイトフットはため息を吐き出すとAを抱き上げた
しかし一歳しか代わらない子供が子供を抱き上げるのは少々無理があり
二人で浅瀬に倒れ込んだ

EF｢ケガないか?｣
『ない〜
けどびちょびちょぉ』
EF｢次からはあっちの岩場にしろ｣
『そーする』
EF｢おー｣
『そうだっ
さっきねあかいかみの女の子がいたんだよ』
EF｢赤いかみ?｣
『あとねきいろい魚とあかい…………へんなのも』
EF｢………アリエルと…魚は知らんな
…変なの…セバスチャンか｣
『アリエル?』
EF｢ソイツの名前だよ｣
『そっかぁ〜』

海に浸かったまま話をしているとエイトフットの後ろに影ができたかと思うと水をかけてきた

OS｢ポッポッポ〜
成功だねアリエル｣
AR｢そうねオーシャン｣
『さっきのこだ!』
EF｢おい…お前ら…｣
AR｢あらオーシャン大変よジョーがおこってる｣
OS｢本当だね
これは逃げるが勝ちだね
ということで｣
『わ ぁ!?』
OS｢逃げろ〜｣
EF｢おいっ待て!!｣

エイトフットに水をかけたオーシャンとアリエルは拳を握りしめたエイトフットを見て目をあわせるとオーシャンがAを抱き上げアリエルは少し深いところを泳いで逃げた
突然抱き上げられたAは始めは驚いていたがエイトフットが慌てたように追いかけ始めるとオーシャンの肩越しに大きく手を振った

『ジョーまけちゃうよー』
OS｢早く捕まえてごらーん｣
AR｢オーシャン捕まっちゃダメよ
怒られちゃうわ｣
OS｢それもそうだ逃げろ〜｣
EF｢何でお前はそんな足早いんだよ!?｣
OS｢ポッポッポ〜鍛え方が違うよぉ〜｣
EF｢5歳児に鍛えるも何もねぇだろ!｣
『ジョーがんばれー』
OS｢僕は?｣
『えっと?』
OS｢僕はオーシャン!
オーちゃんって呼んでね｣

Aに名前を伝えたとき足を止めたオーシャンは肩に置かれた手にビクリと肩を震わせるとゆっくりと振り返った

EF｢覚悟はいいか?｣
OS｢ますますフロットサムとジェットサムに似てきたね〜｣
EF｢そりゃどぉーも!｣
OS｢い"っだぁぁぁぁ｣
『わっ』
EF｢っぶねぇ｣
AR｢ジョーあんまり強くやると頭がへこんじゃうわ｣
EF｢知るかよ｣

頭を抱えてしゃがみこんだオーシャンがAから手を離した瞬間エイトフットが即座にAを抱えた

EF｢大丈夫か?｣
『うん』

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