あの！小瀧がうざいです！！３【桃】

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人生初めてのデート。


大ちゃんと約束をしていたその日がやってきた。



小瀧とはよく遊びに行くことが多いが、服や髪型はぱぱっと決めて出かける。


けど、今回は…。



大『あ、せや。A、お洒落してきてな』



なんて大ちゃんが言うもんやから、焦りに焦っている。



「あーー！もうどうしたらいいん！」


照「…なんや、えらいオシャレしてるやん」



ソファでグダグダしてるお兄ちゃんもこう言うし。



「…オシャレに見える？」


照「おん、めっちゃ。
……ま、まさか彼氏？」


「……、ちがう」


照「なんや今の間！」



やたら教えろ教えろってうるさいお兄ちゃんを無視して、髪の毛のセットをする。


そしたらもう待ち合わせ時間ギリギリで…



「やばい！もう行かなあかん！」


照「…彼氏……誰や…望か？…それとも…」


「…行ってきます！！」



未だにブツブツ言ってるお兄ちゃんを放って、
待ち合わせ場所まで走っていくと、見えてきた大ちゃんの姿。


…そ、そう言えば……



大「……、お」


「ごめん大ちゃん…待った、よね…？」


大「いーや？全然(笑)」



シンプルだけど、お洒落な私服の大ちゃんがふんわり笑った。


今思えば、大ちゃんの私服初めて見た…



大「…、そんなことより」


「……ん？」


大「…めっちゃ可愛ええやん……」



大ちゃんが顔を赤らめてそんなことを言うもんだから、私も恥ずかしくなって



「…っ、だ、大ちゃんこそ……」



素直にそう言うしかなかった。





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