遺伝 ページ38
翔平Side
俺たち5人を乗せた救急車は、
美彩が喘息の薬をもらいに行っている
行きつけの病院へ向かった。
病院について廊下のイスに
座る俺達は気が気じゃなかった。
翔吾「美彩………大丈夫だよな。」
陣「っ……、待つしかないやろ。」
慎「…………。」
自分に言い聞かせてる翔吾さん。
必死に涙をこらえている陣さん。
何も言葉をはっしない慎。
いつもの状況でこんな雰囲気なら
俺がふざけて、みんなが笑ってくれってって
感じだけど…………
今日の俺はなんの役にも立たない。
あっ。
陣「先生！美彩はっ？」
医者「…。とりあえず中へどうぞ。」
そう言って診察室へ案内された。
翔吾「美彩は大丈夫なんですか？」
医者「………。率直に言います。
美彩さんに心臓病が見つかりました。」
慎「しんぞうびょう…」
翔平「………。」
俺は何も言葉にできなかった。
陣「それって……その…
命の危険があるんですよね。」
医者「今すぐに、というわけではありません。
ただ、美彩さんのお母様が心臓病で
亡くなっているのを茉莉花さんに以前
お聞きしているので、【遺伝】という意味
では、他の方より少し……ですかね。」
翔吾「………。治る確率とかってあるんですか？」
医者「何パーセントなどという
確率はありません。その人次第です。
しかし、美彩さんの場合喘息をお持ち
なので、いつ悪化してもおかしくないのは
事実ですね。」
４人「………。」
医者「今は少し安定して病室の方で寝ています。
数日で目覚めると思うので、
ご本人と相談して、今後どうするか
決めていきましょう。」
陣「本人には言わないといけませんよね。」
医者「そうですね。
治療も厳しいものだと思いますし、
本人も普通の喘息とは違うと
感じているはずですしね。」
陣「そうですか。ありがとうございました。」
俺達は診察室を出てLIKIYAさんと合流し
一通り話した。
LIKIYA「…そうか。
とりあえず病室に顔を出して
今日は一旦帰ろう。」
病室で目にした美彩はいろんな
管に繋がれていていつもの元気な姿はなかった。
翔平「美彩、絶っ対なおせよ」
俺はそれしか言えなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1171人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
":sky:" - 登場人物設定をされていないのでは……？ (2020年7月2日 17時) (
レス) id: 82303c3eec (このIDを非表示/違反報告)
":sky:" - honey milkさん» いいえ、名前は固定していませんよ。 (2020年7月2日 17時) (レス) id: 82303c3eec (このIDを非表示/違反報告)
honey milk - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 この物語に出て来る主人公ちゃんは名字も名前も固定なんですね...。 固定なら固定で前もって作品紹介の所に書いて いて欲しかったです...。 (2020年7月2日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
ミース - はい！頑張ってください！ (2020年4月7日 15時) (レス) id: bbfb96cd5e (このIDを非表示/違反報告)
":sky:" - ミースさん» ありがとうございます。今後もぜひ見てくださると嬉しいです。 (2020年4月4日 21時) (レス) id: 82303c3eec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：":sky:" | 作成日時：2020年3月19日 11時
