泣いちゃダメ。【呪術廻戦】【狗巻棘】

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Aside


「禪院先輩」

恵がそう言う。

「私を苗字で呼ぶんじゃねぇ」

少し睨みを聞かせる禪院先輩。
や、これは不可抗力的なやつだからカウントしないで。
下の名前知らないし。

「真希、真希！死んでるんすよ！一年坊が1人！」
「しゃけしゃけ！おかか！」

声のする方を見やると、石灯籠の後ろにパンダと棘くんが居た。
…………………………ぱ？


「パンダが………喋ってる…………」
「あぁ、紹介してなかったな。




禪院先輩。呪具の扱いなら学生一だ。







狗巻先輩。呪言師、語彙がおにぎりの具しかない。






パンダ先輩。パンダだ」




パンダをパンダで終わらすなよ。



「あと、手放しで尊敬できる乙骨先輩がいるけど、今海外」
「お前、パンダをパンダで終わらすなよ」

野薔薇、ナイス。


「えーと、禪院先輩はどう呼べば……」
「真希でいい」
「真希先輩と、パンダ先輩と、棘…先輩」

「…昆布！」
「ん？お前ら…」
「あら、A…」
「ん？どした？」
「「いや」」

そんなハモることないでしょ。
絶対何か隠してるよね？？

「そんなハモることないでしょ」

恵、ナイス。
−−−−−−

その後、合同鍛錬まで自由ということで解散となった。

私は校舎をぶらぶらしよーかなと思い、適当にぶらぶらする。
皆の寮の前から、各学年の教室。
運動場や学長室の前も通ったりした。

結構楽しかった。
割と広いってか、かなり広い。
ホントに学校なのかな？ってくらい広い。



渡り廊下を渡って寮に戻ろうとすると、棘くんがいた。
ジョウロを持って、軍手をしている。
家庭菜園でもやってんのかな？

「棘くん！」
「すじこ？」

しゃがんでいる棘くんに話しかける。

「お花？」

花壇を見ると、綺麗に配置されたチューリップやカーネーションが咲き誇っていた。

「しゃけ！ツナ？」

「うん、綺麗だね！棘くん一人でやってるの？」

「しゃけ」

「私も手伝う？」

「高菜？」

「全然いーよ！」

制服の上着を脱ぎ、棘くんの隣にしゃがんで腕を巻く。

「何すればいい？」
「ツーナ」

これ、と言うように土を指さす棘くん。
これに肥料入れればいいのか。





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