5 ページ10
.
これはまだ、新生ZETAとしてまだ日が浅かった頃──
誰もいないオフィスのリフレッシュスペースで休憩を取っていると、こちらに近づいてくる話し声が聞こえた。
「あ…」
スタッフの誰かだと思っていたが、近くで止まった足音に顔を上げるとそこには加入したばかりのTENNNとSugarZ3roが立っていた。
『お疲れ様です』
TEN「お疲れさまです」
Suga「おつかれっす」
まだ仕事上の会話くらいしか交流の無い2人の表情は固く、マネージャーとしてこれはいけないと席から立ち上がった。
『何か飲みますか？』
自販機の前に立ち、振り返りながら聞いてみる。まだ2人の好きな飲み物が何かも知らない自分には、さりげなく知れて会話に繋げれるいいチャンスだった。それぞれが選んだ飲み物を覚え、電子マネーで決済し手渡す。
L字のソファ席に促し、最近のコンディションやチーム内の雰囲気等話し合い、新しい環境でまだ慣れない部分もあるだろう、少しでも気になる事があればいつでも相談に乗る事、希望するなら1on1の場も設ける事を伝えた。
Suga「気になること、」
『はい、何かありますか？』
顔を見合わせる2人、TENさんが隣に座るSugarさんを肘で小突いた。お前いけ…え、俺？…などヒソヒソ話している。丸聞こえである。
Suga「あ、の…ウユさんて、Depと仲良いんですか？」
何を聞かれるのかと身構えていれば、Depの俺の仲が気になっていたらしい。
『Dep？そうですね、同じチームになる前からの付き合いなんで、多少は』
え？これが気になること？
TEN「前にここで凄い楽しそうだったんで、そうなのかなって」
TENさんに言われるまで頭から抜けていた。そういえば以前も人がいない時、共通の話題につい普段の話し方に戻るほど盛り上がってしまった時がある。Depとはチームとして一緒に活動する上でせめて活動時間内の公私混同は控えようと気をつけていたつもりだったが、意識が足りていなかったと反省した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
牛乳野郎(プロフ) - しいさん» 神の子いいですよね！！！（ｸｿﾃﾞｶﾎﾞｲｽ）亀更新ではありますがこれからもよろしくお願いします。 (2月23日 22時) (
レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - 🧙️さんとの絡み大好きです……(；；)これからも更新楽しみにしています！ (2月23日 22時) (レス) @page17 id: 944061bac3 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳野郎(プロフ) - Gr'さん» ﾋｪ~めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます！ (2月21日 10時) (レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
Gr'(プロフ) - あまりにも最高です………… (2月20日 3時) (レス) @page23 id: 30180fca0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：牛乳野郎 | 作成日時：2023年9月27日 19時
