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暫く無言で見つめていると此方の視線に気づいた様子で、毛布から出た腕がウユを求めるように揺れている。傍へ寄り、先程と同じ位置に腰掛ける。Lazの腕を優しく掬い上げ、ウユは柔らかく握った手を自身の太腿へ乗せた。
「お粥ありがとう、ほんとに美味しかったよ」
あんな簡素な食事にも、Lazは沢山の感謝をくれた。
体調の優れない状況でも礼を欠かさない性格は、この人が心根から優しい人間である証拠だ。
『安静にして、元気になったらご飯でも食べに行きましょう』
「…それって、デートってこと？」
表情に期待の色を滲ませ、繋がれた手に緩く力が込められる。ただのサシ飯にデートもクソも無いが、早く回復してもらう為のきっかけになればいいと口元に軽い微笑を作る。
『貴方が望むなら』
「絶対だからな、約束して」
『先ずは体調を回復させること。話はその後』
しっかりと握られた手はそのままに、片手で眼にかかりそうな前髪を横に流してやる。いたわりの籠った目許は軟らかな瞬きをLazに返す。
『他に欲しいものはありませんか？』
「んん…充分すぎて、今は思いつかないかな」
『何か必要なものがあれば連絡して下さい。無理は絶対にしないで』
「夜中でも？」
『勿論。いつだって、貴方のために俺が居るんです』
下手に動き回られて風邪を拗らせられたら困る。
長引く不調は少なくともチームのモチベーションにも関わる。絶対安静にさせなければ。そのために自身が駆け回ることになるくらいウユは苦労と思わなかった。
「俺のため……ふふ、俺のウユだ」
『そうですね』
「ウユ、…ウユ」
『はい、ここにいます』
「今更だけど、大事な時期に迷惑かけてごめん」
この人らしくない弱音。
瞬きの間隔が短い、薬が効いてきたみたいだ。
『病気なんてなりたくてなるもんちゃうでしょう。Lazさんに限らず、皆が日頃から体調管理に気を付けていること、俺が1番よく分かっていますから』
ウユは声のトーンを落とし、穏やかに答えた。
「ありがとう、ウユ…好きだよ」
『…ええ、おやすみなさい』
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*長ない？って思いましたよね？
これでも半分に減らしたんですよ…。
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牛乳野郎(プロフ) - しいさん» 神の子いいですよね！！！（ｸｿﾃﾞｶﾎﾞｲｽ）亀更新ではありますがこれからもよろしくお願いします。 (2月23日 22時) (
レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - 🧙️さんとの絡み大好きです……(；；)これからも更新楽しみにしています！ (2月23日 22時) (レス) @page17 id: 944061bac3 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳野郎(プロフ) - Gr'さん» ﾋｪ~めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます！ (2月21日 10時) (レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
Gr'(プロフ) - あまりにも最高です………… (2月20日 3時) (レス) @page23 id: 30180fca0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牛乳野郎 | 作成日時：2023年9月27日 19時
