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『薬飲みました？』
「んー…午前は飲んだ。夜の分は、まだ。」
『食欲あるって言うてたけど、今はどないですか？』
「あるっちゃあるけど、んん…作るのがなぁ」
『…あの、よかったらなんですけど』
「ん、なあに？」
熱のせいか、ぽやっとした喋り方のLazさんは少し可愛らしい。本当なら差し入れのあとはさっさと退散するのがベストな行動だと思う。ましてや体調が芳しくない状況、初めて招く他人にいつまでも家に居座られたくないだろう。だから、ここからは完全に俺のお節介でしかない。
『おかいさん、作りましょうか。卵のやつ』
「…え？」
『おかいさんやったら消化にええし、それに胃空っぽで薬飲むのは良くないですよ』
Lazさんが目を皿にして俺を見ている。
んん…やはり迷惑だったかもしれない。
『あー…すみません、差し出がましかったですね』
「え、いや、ちが」
『忘れてください、ゼリー持ってきます』
「まって違っぅ、ッ」
声を張り上げたかと思えば、身体を二つ折りにし、苦しそうに咳き込む。ウユは無意識のうちにLazのもとへ駆け寄り、丸まった背を何度も摩った。乾いた咳が少しずつ落ちついてくるのが掌からも伝わる。
「ッはぁ、…ごめん」
『いえ。大丈夫ですか？いきなりでっかい声出すから』
「だって…ウユは料理できないって配信で言ってたし、SNSでもラーメンしか作れないって…そんな情報どこにも、」
『ほんま、よお知ってますね』
斯く迄まで“μyu”を知悉しているのはチーム内においてDepを除いて彼くらいだろう。Lazは自他共に認めるウユのファンボーイ。ウユはLazとの初対面の場で「貴方のファンです」と手を握られた過去を思い出す。その時の底深い熱を留めた瞳は、今もウユの記憶に強く焼き付いていた。
「俺のために作ってくれるの…？」
Lazは肩に置かれたウユの手に自分の掌を重ね、下から眼差しを送る。体温が高い。早く薬を飲ませたほうがよさそうだ。
『食べれそうやったら』
「全然食べれる、食べたい。あ…でもうち、卵ないよ？自炊しないから」
『大丈夫です、買ってきてます。他も全部家から持ってきました』
器具や調味料も、大した物じゃないが一度家に戻って自分の使っている物を持参した。
『心配せんとゆっくりしてて下さい。温かいもの食べましょう？』
「ワｧ………しゅき………」
『キッチン借ります』
なにやら感極まっている
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牛乳野郎(プロフ) - しいさん» 神の子いいですよね！！！（ｸｿﾃﾞｶﾎﾞｲｽ）亀更新ではありますがこれからもよろしくお願いします。 (2月23日 22時) (
レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - 🧙️さんとの絡み大好きです……(；；)これからも更新楽しみにしています！ (2月23日 22時) (レス) @page17 id: 944061bac3 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳野郎(プロフ) - Gr'さん» ﾋｪ~めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます！ (2月21日 10時) (レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
Gr'(プロフ) - あまりにも最高です………… (2月20日 3時) (レス) @page23 id: 30180fca0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牛乳野郎 | 作成日時：2023年9月27日 19時
