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言葉を選びつつ、しかしハッキリと断りを入れる。
『残念です』自身の顔は商売道具のひとつ。その眉尻を下げて悲しそうな笑みを作れば、職員は頬を薄く染め「全然！気にしないで下さい！」と慌てた様子で手を左右に振る。そらに笑みを深めて応えてやると頬の色味も同時に濃くなった。
「あ、私そろそろ戻らなくちゃ…」
『また機会があれば、ぜひ。午後も頑張ってください』
「は…はい！またお話ししましょうね！」
「失礼します！」誘いを断られたというのに何故か上機嫌で廊下の先に消える職員の背を軽く会釈で見送った。さて、戻るか。
『お待たせ、行こう＿＿？』
身体の向きを変えたところで反応がないSugarを不思議に見れば、未だ棒立ちのまま職員が消えた廊下の先を見つめていた…いや、睨みつけていた。
『おい、』
「＿、＿＿くの」
『あ？』
「あのスタッフさんと映画行くの」
前を向いたままボソリと呟く。
『断ったん聞いてたやろ』
「機会があればって。あったら行くの？俺が声かけなかったら約束してた？」
物騒な目つきが顔ごとこちらに向いた。静かに、それでいてはっきりとした口調はまるでこちらを責め立てるようだった。
『…』
「なんで黙んの、答えろ」
黙ったウユを肯定と判断したのか、Sugarは表情を険しくする。ただの社交辞令になにを怒ってるんだ、こいつ。黙った理由に肯定の意味はない、突然の不貞腐れた態度に少し呆気にとられただけだ。ウユはSugarの納得がいく答えを口にするより先に怒りの真意を探ろうと考えを巡らせることを優先した。結果、だんまりの態度にSugarはさらに苛立ちを滲ませる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿まさか。
『もしかして、ああいう人がタイプなん？』
「は？」
『たしか経理の人やったはずや、可愛いよな』
「＿＿＿ﾁｯ」
ええ…まさかの舌打ち。如何やら判断を誤ったらしい。この年齢を色恋沙汰で揶揄うには早すぎたか？そもそもなにが彼の気に障ったのか皆目見当もつかない。今迄、自分より歳下と活動した経験が一度もないウユにとってSugarの態度は不可解だった。
「あんた、たまに間抜けなとこあるよね」
追い討ちの毒にも眉ひとつ動かさないウユを見る顔は穏やかじゃない。最近のウユは選手達から向けられる言葉や行動を、それが好意でも八つ当たりでも怒りであっても、基本的に咎めることはしないでいた。
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牛乳野郎(プロフ) - しいさん» 神の子いいですよね！！！（ｸｿﾃﾞｶﾎﾞｲｽ）亀更新ではありますがこれからもよろしくお願いします。 (2月23日 22時) (
レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - 🧙️さんとの絡み大好きです……(；；)これからも更新楽しみにしています！ (2月23日 22時) (レス) @page17 id: 944061bac3 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳野郎(プロフ) - Gr'さん» ﾋｪ~めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます！ (2月21日 10時) (レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
Gr'(プロフ) - あまりにも最高です………… (2月20日 3時) (レス) @page23 id: 30180fca0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牛乳野郎 | 作成日時：2023年9月27日 19時
