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『──こんなところですね。特に3番目はアジアでも見ないものです』
crow「結構ムズイの持ってきたなぁ」
『crowさんは覚えるのが早い、頼りにしてます』
「忘れるのも早いけどね」
『心強いですよ、…後で今話した内容と対策等まとめた資料を送ります、目を通しておいてください』
「ありがとね、マジでウユに聞いてよかった」
気に入ってもらえたみたいだ。自分の使いやすい向きに変えたキーボードやマウスを定位置に戻しながら、静かに安堵の吐息を漏らしていると、あのさ、と隣から声が掛かる。
「持って回った言い方するの好きじゃないから、ぶっちゃけ聞きたいんだけど」
『ええ、どうぞ』
小さいことだが自信につながった今のウユに怖いものなどなく、片付けの手を進めながらその先を促す。
「ウユってもしかして、俺のファンボ？」
モニターに向かったまま発せられた言葉に、先程まで浮き立っていた気分が波が引くように去っていく。動揺に手からスマホがすり抜け、床に落ちる音がやけに大きく響いた。
「うわ、えぐ」
拾おうと手を伸ばすcrowに慌てて屈んだが、次は顔を上げられない。身体全体がこわばり、息が詰まる。ノルアドレナリン値の上昇で心臓が耳のすぐそばにあるような錯覚。なんで？いつバレた？まさかJUNiORさんが喋った？いやでもファンなのは悪い事じゃない、疑問形だった、まだ確信には至っていない？疑問は出口を見つけられず、ぐるぐると回り続ける。
「大丈夫？画面4んだ？」
いつもと変わらない落ち着いたcrowになにか返さなくてはと、酸素を求め水面に浮かぶ魚のように開閉する口から、呼気がぎこちなく声帯を震わせた。
『なんで、知って』
「え？ああ、カマかけてみたんだけど」
「やっぱそうなんだ」と明快な声に顔だけじゃなく首まで熱を帯びる。
「別に誰かに聞いたとかじゃないよ」
「ウユが初めてスクリムに参加した日、XQが俺の動きに対するアドバイス求めたじゃん？正直、初日に無理あるでしょって思ったの」
「でもウユは俺の戦い方のクセとか全部理解した上の意見出して、実際その後もいい動きができた。それって一朝一夕でできるもんじゃない」
「あとは普段のウユ見てて、なんとなくよ」
『…流石です』
「どうも」
国内外問わず数多くのVALORANT選手の試合を見てきた中で、crowのプレイは人一倍分析した。そうする内にウユはZETA加入前からcrowの持つ手札や戦闘においての癖も理解できるようになっていたのだ。
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牛乳野郎(プロフ) - しいさん» 神の子いいですよね！！！（ｸｿﾃﾞｶﾎﾞｲｽ）亀更新ではありますがこれからもよろしくお願いします。 (2月23日 22時) (
レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - 🧙️さんとの絡み大好きです……(；；)これからも更新楽しみにしています！ (2月23日 22時) (レス) @page17 id: 944061bac3 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳野郎(プロフ) - Gr'さん» ﾋｪ~めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます！ (2月21日 10時) (レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
Gr'(プロフ) - あまりにも最高です………… (2月20日 3時) (レス) @page23 id: 30180fca0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牛乳野郎 | 作成日時：2023年9月27日 19時
