屋根裏部屋に星が降る ページ5
山本side
「・・・・・うぅ、」
背中の痛みに意識が浮上する。
固い床の上に寝っ転がっている。
・・・確か、僕たちはオフィスの掃除をしていて、こうちゃんが変な書類を見つけて・・・
恐る恐る目を開く
大丈夫、ここはいつものオフィスで、さっきまでのは、ただのドッキリだったって・・・
闇夜
「・・・え、」
目を開いても、閉じても、闇夜が広がる。
完全な、闇
電気の消えたオフィスだって、こんなに暗いはずがない。
自分の目が、見えて無いんじゃないか。
そんなことを考えるくらいに。
不安になって、息を殺して座ったまま手のひらで地面を探る。
フローリングだろうか、規則的に細い浅い溝がある。
暖かくも冷たくもない。
ざらつきや埃っぽさはひとつもなく、いっそ不気味なくらいに綺麗だ。
そのとき、
指先に、トンと固いものが触れた。
生物ではないようだが、とっさに手を引く。
ぼんやりと、その何かが光りだす。
一瞬触れただけで、スイッチなどは触ってないはずなのに。
その何かは、直径15�僂�らいの球体で、まばらに光っている。
数�冑發�上がり、そこでゆっくりと回転を始める。
その見た目はまるで、
「・・・地球・・・？」
そのとき、
「「っうわ！！」」
目のすぐ横に突然眩しさを感じる。
その眩しさに耐えきれず、とっさに目を瞑った。
数秒経って、そろそろと目を開く。
目の前に、電球が浮いている。
立方体の辺だけを繋ぎ合わせたような木の枠に囲まれており、いわゆる白熱電球のようで、仄かな暖かさを感じる。
コードも何もついていないのに明るく輝いて、浮かんでいる。
あり得ない現象だ。物理的に、常識的に。
周囲にも同じような作りの物がかなり遠くまで浮かんでおり、
これはまるで、
宇宙のような。
「っそれに・・・」
さっき眩しさに目を閉じる前、
誰かの声がハモってなかった・・・？
素早く辺りを見渡す。
すると、少し先、地球のような球体を挟んで20mくらいの場所に、
「っこうちゃん！！」
困惑しきった顔で座り込むこうちゃんがいた。
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はるか(プロフ) - 続き待ってます！！ (2022年1月23日 13時) (
レス) @page16 id: c4a3ef0428 (このIDを非表示/違反報告)
えい - とっても大好きです…！ (2021年8月1日 7時) (レス) id: 5a5b4a4754 (このIDを非表示/違反報告)
冥酩幸(プロフ) - 海町さん» コメントありがとうございます！空間描写は力を入れているつもりなので、そう言っていただけると非常に嬉しいです！！(喜びの舞い) (2020年12月7日 7時) (レス) id: 7edbd75eee (このIDを非表示/違反報告)
海町 - 最高です。描写がメンバーさん達のいるところがよくわかるように書かれていて、とっても素敵です。想像しやすい。 (2020年12月6日 21時) (レス) id: ede98b80e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冥銘幸 | 作成日時：2020年12月1日 23時
