紆余曲折を経て、煙に巻く。 (ページ9)

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春彦｢てか、ここまで頻繁にライブに出てるとそろそろfのファンとか出てきてもおかしゅうないのよ。いる？前見た時からfファンじゃよ～って子、手ぇ上げ～～！｣

と、春彦さんが言うと何人かがチラホラと上げてくれていたが後方に居た1人の女の子が大きく手を振りながら手を挙げているのがやたらと目に付いた。

一夏｢あ、後方の子がめっちゃ手ぇ振ってる～！｣

秋大｢おー、ほんとに居たな。｣

｢ありがとうございます、えへ。｣

春彦｢素直に照れてるわ、可愛い。｣

会場の全体に一礼してから後ろの子に向けて手を振り返すと後ろの子がｷｬｱｷｬｱ言っていたのが聞こえた。

ファン、と言われると少しこそばゆい気持ちになるが好きと言われている以上はカッコイイ自分を見せたい。

秋大｢めっちゃファンじゃん、大事にしろよ～。｣

｢うっす、というか次の曲行きましょ、早く、ね。｣

一夏｢照れてる～！かわいい～～！！｣

茶化しモードに入りそうなメンバー全員を急かすようにベースを鳴らして演奏スイッチを入れされる。

すると皆の顔が変わり、1度照明が暗くなる。

秋大｢……じゃあ、まだまだ盛り上がって行くぞ！！！｣

秋大くんのその掛け声と共に会場は今日イチの盛り上がりを見せた。