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お世話になっている先輩のバンドから対バン形式のライブに呼ばれたって大希に言われたのが数週間前。
allSEASONという俺や大希の大学時代の先輩のバンドはもうメジャーデビューしていて、最近人気がかなり急上昇しているというか、目に見えて人気が出ている。
そんな人達と対バンって負けんじゃね?とか考えたけどそんなダセェ事は考えたくなくて、俺達の音楽を見せつけてやろうじゃんって俺ら全員が意気衝天していた。
で、今現在は先輩の所に挨拶というか久々にちょっと話しに行こうとして楽屋の前に立ち止まったんだけど中からその先輩と思わしき人の声が響き渡っていたのよ。
秋大「ダメだ、ダメだ!こんな…こんなの見たら全人類が好きになっちゃうだろ!!今回は大きめのフード被って出なさい!!」
春彦「何言うとるんじゃ!別嬪に仕上がったんだし、ええじゃろ!流石、わし。」
一夏「わ〜〜!春彦さんもすご〜〜〜い!!」
なにやらメンバー内で凄く盛り上がっているようで中々入りにくい。
ノックしようか、どうしようか。と迷っているとドアが勢いよく開き、誰かが俺とドアの隙間を縫って出て行った。
走り去って行く誰かを呆然と立ち尽くして見ていると中に居た先輩達が俺に気づいたようで話しかけてきてくれた。
春彦「…お、理〜!挨拶に来たんか?偉いのぉ、飴ちゃんあげるわ。」
一夏「理くんだ〜、今日は宜しくね!秋大くんの後輩だからって手は抜かないぜ〜〜!」
理「あ、はい!俺達は俺達なりの音楽かますんで!先輩達にも負けてられないんで!!
てか、秋大くんは何で打ちひしがれてるんですか?」
俺の質問に春彦さんと一夏くんは顔を見合わせてこう言った。
春彦・一夏「バカなんだよねぇ…」
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理奈(プロフ) - コメント失礼します。続き楽しみにしてます。 (2020年12月24日 22時) (レス) id: 51b4d0b4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡桃釦 | 作成日時:2020年11月24日 12時