好きなタイプ (ページ38)

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38歩ページ38

電話が切れて少し呆然とする。
何が起きてるのかわからない。

我に返った私は
急いで服を着替えてメイクを施し
外に出た。とりあえずなんかじっとしていられなくて。

ぴんぽーんぴんぽーん

居ないの？私にあんなふうに
話しておきながら？

2時間待ってもジスは現れなくて
もう諦めようと思いジスの家の近くの
コンビニへ入ると…

｢ジス！｣

JS｢A？｣

驚いたジスは
目を見開けて私を見ていた。

｢バカバカバーカ｣

そう言ってジスを叩くと
ジスは、ごめん分かったからと私の手を止めた。

JS｢どうして会いに来てくれたの？｣

｢だってあんなの、まるで…｣

私の前から消えてしまうかと思ったから。
ジスがいなくなるって思ったから。

JS｢ありがとう｣

ジスにギューッと抱きしめられて
今までの記憶がすべて戻ったみたいに
懐かしさを感じた。

｢厄介な幼馴染だよ本当に｣

JS｢ごめんね｣

困ったように笑ったジス。
でもごめんね、私その気持ちには
答えれそうにないや。