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プロローグ ページ1

地下世界の噂が流れた。

  イビト山という立ち入り禁止の山には地下世界の入り口がある。

  そのため、山に入った者は二度と帰れない。

  そんな噂だ。

  元々立ち入り禁止ということもあり、近づく者はいない。

  それはマフィアですらも同じだ。

  単に面倒なのだ。

  そんな場所に入って悪目立ちでもしたら・・・

  生きて帰ることができてもいろんな意味で首が飛ぶだろう。

  ただ、誰も入らないというのは違う。

  A、彼女だけはほかの人と違い興味を示した。

  だが、興味を示した理由もまた変わっていた。

  『そこなら静かに逝けるんじゃ・・・?』

  と考えたのだ。

  お察しの通り彼女は自さつ願望をもっている。

  狂っているほどに強い願望だ。

  彼女はその夜静かに部屋を出た。

  行く場所は一つ、イビト山だ。

  霧が立ち込め、木々が茂るその場所にひどく惹かれた。

  吸い込まれるように奥へと進むと大きな穴を見つけた。

  その穴に落ちればきっと人間など一溜まりもない。

  肉体がひしゃげ、元の形すら見えなくなるだろう。

  彼女は静かに目を閉じる。

  其の口角は怪しく上がっていた。

  『やっとだよ、私は待ちわびてたんだ。』

  儚くもうれしそうなその声色。

  彼女はゆっくりと前に歩き出す。

  そして、宙に体を預けた。

せってい→



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パンツ - 更新ありがとうございます。面白いです!!!😃 (2022年7月19日 17時) (レス) @page12 id: 804c35253a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめごはん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年7月4日 21時

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