no title -アンナチュラル-

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大学内でも、莉嘉は評判が良かった。



特別に可愛い、綺麗ってわけではないけど、



フレンドリーで愛想があるって。



むしろ、普通な感じだから近づきやすいと同期が言っていた。




俺の家に着き、ベッドにそっと莉嘉を降ろす。



すぅすぅと寝息を立ててる莉嘉を見ると、



中堂さんはいつもこんな無防備な莉嘉を見てるんだよな…



そう思うと、嫉妬にも似た気持ちが湧き出てきた。




俺は静かに莉嘉の唇に自分の唇を重ねた。




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朝起きると、知らない家にいた。



ガバと起きれば、六郎が床で寝ていた。




「起きて、六郎。」


そう言って、揺すると六郎がうーんと言いながら起きた。



「おはよ、莉嘉」



「うん、おはよ」


なんか、系くん以外の人とこうやって寝起きに会話することに違和感を感じた。




「ここは…？」



「俺ん家。昨日、莉嘉が酔って寝ちゃったし、



莉嘉の家が分からなかったから、うちに連れてきた」



「まじ……？」



こくんと頷く六郎。



「うわー…ごめん、迷惑かけて」



「いや、全然迷惑じゃないよ。



むしろ、得したというか…」



「得？」



「いや、気にしないで。それよりバイト行かないと」



六郎が時計を見て言う。



「本当だ！私もバイトー！！」




お互いに慌てて用意をする。


「莉嘉、お風呂入っちゃいな」



と言って、お風呂まで貸してくれた。



六郎…！お前は優しい奴だな！！



心の中で感謝をし、お風呂を借りた。

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