お見通しだよ

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Aside


家に到着したのは23時

さとみはどうしてるだろうか


明かりがついてない

いつもならまだ起きている時間

何かあった？

恐る恐る靴を脱ぎリビングにつながるドアを開けたら

まるで自分の家ではないというほど荒れ散らかっていた

食器は割れ、小さな棚が倒れたりしていた


『さ、とみ、、？』

呼んでも返事がない

奥に進むと人の足が見えた

すぐさま駆け寄る

さとみだ

『さとみ！！さとみ！！！！！』

呼吸は安定しているし特に外傷は見られない

眠ってるだけ？

でもなんで？

さとみの精神が不安定になったのは確かだ。

さとみをひとまずベッドに運び

私は散らかった部屋を片付けた

ひどい荒らしようだ

片付け終わってもさとみは目が覚めない

早く事情を聞きたい


さとみが眠る寝室へ向かいベッドサイドに腰掛ける



___



さ「んっ…」

『さとみ？』

さ「え、A、？」

さとみの手を握ろうとすると

さ「さ、触らないで！！！」

と払われてしまった

『さ、さとm「うるさい！！近づかないで！！浮気してきたやつに話しかけられる筋合いない！！」

待ってどういうこと？

ジェルと歩いてるとこを見て勘違いしたってことかな

はあ

『さとみ』

さ「うるさい！！！」

『さとみ！！！！』


今まで出したことのないほどの大きな声を出しさとみの顔を強く両手で添える

さとみは泣きじゃくりながらびっくりした顔をこちらに向けている


『さとみ。さとみはきっと私が男と歩いてるところ見て勘違いしたんだよね。
あの人は私の後輩。失恋してその子の愚痴とか聞いてたんだよ。
彼は別れたけど今でも心から想ってる子がいるの。
私は彼を信頼してるし、彼は私を信頼してる。
お互い全く恋愛感情ないしさとみが思ってるような子じゃないよ』

『さとみを一人でいさせたことは申し訳ないと思ってるし
遅くまで外出してたことも、友達が男性だってことも言わなかったことも反省してる。』

『本当にごめんね』

『でもさとみはその一瞬だけを見て私が浮気したって勘違いしたってことは私のこと信じてないってことだよね』

『愛が足りてなかったかな。ちゃんと伝わってなかったかな。』


さとみは大粒の涙を流していた


さ「ごめん、ごめんね、、っ」

さ「おれ、パニックになっちゃってちゃんと考えてなかったっ」

さ「お家も荒らしてごめんなさい、っ」


とりあえず理解はしてもらえたようだ
よかった


『さとみごめんね。大好きだよ』


___

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