お見通しだよ

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さとみside


色々あったが

Aからムードなとき以外のキスなんてなかなかないから

朝からとってもハッピーだ


この嬉しさを分かち合いたいがそれを本人に言うのは恥ずかしすぎるからこのムズムズを抑えるためとりあえずAにくっつきにいった

朝食を作っているAの背中を包み込むようにハグをする

俺からなにかアクションを起こすなんて恥ずかしすぎてなかなかないからレアなはず。

Aは照れてくれてるかな、と思い顔を覗くが


無表情


.


ちょっとショック。

よし。
じゃあ今日はAを照れさせるイチャイチャおうちデートをしよう。


特に作戦は立てていないが、頑張ってみよう
これが今日の俺の目標
当たって砕けろ精神だ


___


朝食も食べ終わりお互いゆっくりする時間。

Aはスマホを触っていた


さ「ねえ、Aいっしょになんかしよーよ」


『そうだねー』

そう言いながらも目線はスマホでこちらを微塵も見てくれない

俺よりスマホかよ！！！！！
そろそろ構ってくれてもいいんじゃないの！！！！！！

日に日に女々しくなる俺だが寂しいものは寂しい


さ「ねえーーーAーーーー」

『ん〜』


我慢できず


さ「俺のこと見てくれてもいいじゃん！！！」


怒鳴ってしまった


さ「あっ」

正気に戻った俺は勝手に一人で取り乱してしまったことによる後悔や反省でいっぱいいっぱいで
頭を冷やしてくる、そう言って家を飛び出してしまった

　
___


外は大雨。なのに傘も傘を買うお金もない
かと言って飛び出してしまった身としてはちょっと帰りづらい

どこにも行くところがなく公園の遊具の下で丸まって座っていた

スマホすら持ってきていないから誰かの家に行くことすらできない

ただぼーっと時間がすぎるのを待っていた



勝手に舞い上がって勝手に不安になって、

さ「馬鹿みたい、」

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